◆FBWファイヤープロレス(17日、広島・ミズノフットサルプラザ広島)
「邪道」大仁田厚がメインイベントの「流星ロケット爆破&棺桶爆破&爆破バット・トリプル電流爆破デスマッチ」に登場。雷神矢口、岡田剛史と組んで、ミスター・ポーゴ、宮本裕向、デビルマジシャン組と激突した。
広島での年1回の開催が恒例となっているファイヤープロレス。今回、会場がフットサルコートのため、鈴ヶ峰の山並みを背景に人工芝の緑が映える開放的な会場での開催となった。
メインイベントに登場の大仁田。矢口、岡田とともにポーゴ、広島県廿日市市出身の宮本、さらに広島市在住のデビルマジシャンとの顔合わせとなった一戦は立ち上がりからマジシャンがファイヤー攻撃で矢口を苦しめた。
大仁田も序盤から立て続けに電流爆破バットの餌食となり、ポーゴ組優位の試合展開が続いた。マジシャンが地元の意地を見せ、大仁田へキックを浴びせながらコーナーへ追い詰めると、電流爆破ロケットが発射。一時騒然となるとほどの大爆破に、リング上の選手は身動きできず、大ダメージを負った。
しかし、大仁田がポーゴに意表を突いた毒霧を浴びせると、すかさず矢口と息の合ったダブルエルボー。大ダメージを与えたマジシャンを棺桶に押し込め、最後は大仁田が電流爆破バットで棺桶を爆破。大乱戦を締めくくった。
試合後、棺桶から引きずり出されたマジシャンは大仁田に向かって「来年も用意しておくから。また電流爆破やろうじゃないか。だけど、俺は最後にするよ」と、引退をほのめかすコメント。これに対し、大仁田は「みなさん! マジシャンはそう言ってるけど、俺は7回『これが最後』と言いました」と7度の引退、撤回をネタにした自虐ギャグで会場の笑いを誘った。
さらにポーゴ、宮本に担がれ満身創痍でリングを後にするマジシャンに「一度くらい広島のお好み焼き、おごれよ!」と大仁田流のエールを送った。
試合後、大仁田は「広島の皆さんはあったかいですね。プロレスを楽しんで、たくさん応援してくれる。マジシャンの応援団も多かった。プロレスを楽しむ土壌ができているのは嬉しいね」と、しみじみ語った。
その後、真顔になると、18日に開催されるDDT名古屋国際会議場大会での秋山準、鈴木鼓太郎組の挑戦を受けるアジアタッグ王座6度目の防衛戦について、「この間から首は痛いし、腕はまだ完治しない。だけど、それがどうした? 俺の電流爆破の土俵で闘いを決意した秋山選手には敬意を表します。何度防衛したかもう覚えてないけど、明日は秋山選手を電流爆破のマットに沈めます」と気合十分に言い切った。