◆大相撲 ▽秋場所8日目(17日、東京・両国国技館)
東前頭15枚目・熱海富士(伊勢ケ浜)が、東前頭14枚目・碧山(春日野)を押し出しで下し、勝ち越しに王手を掛けた。186キロの巨漢・碧山戦は立ち合いから前傾姿勢で前に出ると、相手の強烈な突っ張りにも構わず土俵外へ押し込んだ。危なげない内容に「前に出られたと思います。いつもどおり前に攻めようと。勝ててよかったです」とうなずいた。
前半戦が終わったが、熱海富士は「疲れという疲れはないです。毎日きちんと寝られていると思います」。場所前に友人からもらったアロマキャンドルをたき、良質な睡眠につなげているという。優勝争いでは先頭1敗で、元大関の幕内・高安(田子ノ浦)と並走。存在感の大きい平幕は「(本場所は)長いですね。残りがまだあるので…」と、気を引き締め直した。