◆JERA セ・リーグ 巨人3x―2ヤクルト(17日・東京ドーム)
今年で競技発祥200周年。ラグビーです。1823年、フットボールの試合中に突然、ウィリアム・ウェブ・エリス少年がボールを抱えて走り出した―。おなじみの誕生伝説だ。
その真偽は定かではないらしいけど、W杯の優勝トロフィーは「ウェブ・エリス・カップ」と名付けられている。もはや「認定トライ」でしょう。偉いぞ、エリス君。既成概念にとらわれない行動がスポーツの歴史を変えたんだから。
そう考えると「21世紀のエリス君」は大谷翔平しかいない。「ボールを持って走ってもいいなら、投手がホームラン王になってもいいじゃない」とは言っていないけど。
残念ながら今季のショータイムは終了。キングのタイトルはどうなるか。「ほぼ手中」と言われても不安は消えない。怖いのはやはりジャッジ。この期に及んで、ワケの分からない固め打ちとかしないように。
そんなわけでサヨナラのヒーローインタビューが男前過ぎる。メンタルもストロングな門脇です。ナインからのウォーターシャワーを「おいしい水でした」とオシャレコメント。「チャンスで回ってくると予測していた」という「よだれイズム」にもグッときた。原監督がヘッドロック的にハグするのも当然だ。
「クライマックスシリーズ、行きます」と約束してくれたけど、岡本和や坂本が言うより説得力があるのはなぜ? 根っからのキャプテン体質か。ボールを持って走ってもいいし、投手が本塁打王になってもいいなら、ルーキーがチームを引っ張ってもいい。我らが門脇…いや、門脇さんと呼ばせてください。一生ついて行きます。
大勢も帰って来た。ヒヤッとしたけど、復帰登板はこれくらいの方がピリッとするかも。勝ったから言えます。サヨナラのホームを踏んだのが岡田というのも地味にうれしい。
あとはナイターの甲子園だ。DeNA戦だけは「にわかファン」として阪神を応援しよう。何と言っても優勝チーム。そんな大船に乗った気でいたら、まさかの競り負け。9回に大田が決勝弾って、あのオレたちの泰示か。裏切るとはどういう了見だ。お前さん、巨人が送り込んだ「別班」のはず…なワケないだろ。