ようやく北海道にも秋がやってきた気がします。いざ夏が終わると、寂しい気持ちにもなりますね。夏の終わりまでにやりたかったこと、ニセコで初めてのSUP(サップ=マリンスポーツ)を体験してきました。
尻別川の上流で、流れは穏やかでした。驚いたのが、SUPのボードが大きく安定していること。すんなり立てました。意外と落ちない。ただ、せっかくの夏なので川に飛び込みたい。結局何度もダイブしました(笑い)
私は小さな町で育ち、“都会”への憧れがありました。進学で札幌や東京に行く友人もかなり多いのが現実です。“田舎”だと、友達とプリクラひとつ撮りに行くのも遠いし、流行りのグルメや洋服なども都会に行かなければいけない。どうしても「田舎には何も無い」と思い込んでいました。でも、地元を離れてからは、「何も無いのではなく、あるのに気付いていなかったんだ」と思うようになりました。
自然が作り出すアクティビティーや景色は、人には創れない大迫力です。観光客の方だけでなく、道民の私も気軽に楽しめ、こんなに心を昂(たかぶ)らせるものが北海道にあるんだとSUPを経験して思いました。
北海道は少し移動すれば、すぐに景色が変わります。人で賑(にぎ)わう町もシンと静まり返り、自然の音だけが聞こえるような町も。今までこの素晴らしさに気付けなかった後悔もありますが、まだ今からでも気軽に行けるのが北海道! インドアだった私ですが、北海道の大自然によって、休日の過ごし方もガラッと変わりました。
◆多田 萌加(ただ・もえか)オホーツク出身。現在はNHK「北海道道」サブMCやHTB「イチオシ!」お天気リポーター、「イチモニ!」、AIR‐ FM北海道「LOVE CONSADOLE」パーソナリティーなど、多数のレギュラー番組を担当。コンサドーレ札幌サポーター歴3年目。