女子バレー、ペルーを79分ストレートで圧勝発進 主将・古賀紗理那が両チーム最多14点「100点」

ペルーに快勝し、喜ぶ選手たち(カメラ・小泉 洋樹)
ペルーに快勝し、喜ぶ選手たち(カメラ・小泉 洋樹)

◆バレーボール女子 ▽パリ五輪予選兼W杯 B組 日本3―0ペルー(16日・東京・国立代々木競技場)

 24年パリ五輪の出場権を懸けた予選B組の戦いが始まり、世界ランク8位の日本は、同29位のペルーを3―0で下し白星発進した。古賀紗理那主将(27)=NEC=が両チーム最多の14得点を挙げる活躍で相手をわずか1時間19分で一蹴。9294人の大観衆を沸かせた。16年のリオ五輪世界最終予選を知るエースがけん引し、04年アテネ大会から6大会連続となる五輪出場権をつかむ。次戦は17日に同19位のアルゼンチンと対戦する。

 古賀主将のガッツあふれるプレーが日本を勢いづけた。第3セット(S)でマッチポイントを握り、チーム最年少21歳の和田のスパイクが決まると輪になって喜んだ。古賀は大声で叫び続けた後、インタビューではお決まりのかすれ声。安ど感に浸り「久々に多くの観客の前だったけど、適度な集中と緊張感でできた。100点」と笑顔を見せた。

 6大会連続の五輪切符が懸かる戦い。真鍋政義監督(60)は「独特の緊張」を慣らす意図で全14人をコートに送り込んだ。21年東京五輪は開催国枠で出場。16年リオ五輪最終予選を知るのは今のチームで古賀ひとり。「初戦が大事」との言葉通り、第1Sからエンジン全開だ。

 14―8から9連続得点など圧倒して迎えたセットポイントで古賀がレフトから強烈なスパイク。第2Sではセッター関ともぴったり息が合い「私と監督の一番の心配は関が緊張することだったが、タイミングが合わせやすかった」。何度も特訓してきた関も「上げたら打ってくれると思えた」とうなずいた。

 古賀にとって五輪は雪辱の舞台だ。リオ五輪本戦は落選。初出場した東京五輪は大会中に右足首を負傷。本来の力は出せず、日本もアトランタ大会以来、25年ぶりに1次リーグで敗退した。なかなか顔を上げられなかったが、22年春、心を奮い立たす転機があった。

 東京五輪後に就任した真鍋監督から主将の打診。経験がほとんどないため、最初は断ろうと思ったが、24年パリ五輪へ「自分もチームも強くなりたい」との思いが勝り「はい上がる」と誓った。前回の五輪では副主将で、荒木絵里香主将のそばで学び「勝つためのガッツや情熱は私も出したい」と熱を込めた。

 22年末に男子代表の西田有志(23)と結婚。女子の後に男子の予選も控えており、西田もこの日にXを更新し「頑張れ!」とエール。「集中して、すぐ切り替えてやっていく」と古賀。2年前の雪辱を胸に、まずは五輪への道を切り開く。(宮下 京香)

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