年末の大一番グランプリへ決意新た　馬場貴也がメモリアル優勝報告会　びわこボート

　ボートレースメモリアル（８月２２～２７日、福岡）で４度目ＳＧ制覇を成し遂げた馬場貴也（３９）＝滋賀＝の優勝報告会が９月１６日、ボートレースびわこで行われた。弟子の沢田尚也（２４）＝滋賀＝を引き連れて登壇した馬場は「ほんまにうれしい。びわこの水面で育ったので、地元で報告会ができたことが幸せです」と詰めかけた多くのファンに感謝した。

　また、滋賀県が誇る「近江牛」のギフトセットと、幻の梨と言われる「彦根梨」をプレゼントされただけではなく、三日月大造滋賀県知事から「誇りです」とのメッセージも届き、馬場の表情も崩れぱなしだった。

　一方で馬場は１号艇で臨んだ８月２７日の優勝戦を振り返り「いろんなプレッシャーがかかった。朝から胃が痛かった。あんなに３周走るのが長いことはなかった。早く終わってくれと思った」と本音を吐露。７月のＳＧオーシャンカップ優勝戦は１号艇で敗れており、ＳＧ優勝戦で２度続けて１号艇で負けるわけにはいかないプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、もぎとったＶに安どの表情を浮かべた。

　９月１６日現在、賞金ランキングは１位で獲得賞金額も１億円を突破している。年末のグランプリ（１２月１９～２４日、住之江）はトライアル２ｎｄからの出場が濃厚だが「ここからが勝負です。（グランプリまで）あと２つＳＧがある」と気を引き締めた。目の前の大一番をひとつひとつクリアすることで勢いに乗り、今年こそ黄金のヘルメットを奪い取るつもりだ。（坂東　宏明）