蝶野正洋、新刊本「『肩書がなくなった自分』をどう生きるか」に込めた思いを告白…「50歳過ぎると不安…そんなことを吹き飛ばす意味で書きました」

スポーツ報知
蝶野正洋

 プロレスラーの蝶野正洋が15日、東京・神田神保町の「書泉グランデ」で新刊本「『肩書がなくなった自分』をどう生きるか」(春陽堂書店。税込1870円)の記念サイン会イベントに登場した。

 同書は、主に50歳以降の男性(特に会社員)に向けた1冊でリストラ、役職定年などで背負っていた肩書がなくなったとき、どう生きていったらいいのか?これについて自己プロデュースの達人である蝶野がアドバイスする内容で豊富なプロレスキャリアから引き出される数々のエピソードはもちろん、アパレルメーカー経営者、救急防災の社会貢献活動と多彩な活動を通じた熱いメッセージを届けている。さらに今年2月21日に東京ドームで行われた武藤敬司の引退試合で最後に相手を務めた実際の話、昨年10月1日に79歳で亡くなった師匠のアントニオ猪木さんへの思いもしたためている。

 本書へ込めた思いを蝶野は約2年前に脊柱管狭窄症の手術を受けたことで「自分自身が先が見えない状態だった。50歳過ぎると不安がある。そんなところを吹き飛ばすぐらいの話で自分も奮い立たせるという意味でも書きました」と明かした。現在もプロレスは引退していないが、この10年ほどはリングに上がっていないことから「自分の中では一線を引いている」と事実上の「引退」状態であることを打ち上け、その上で自身の現在の「肩書」を「プロレスラー」ではなく「蝶野だよね」とほほえんだ。

 今月17日に60歳の還暦を迎えるが以前は「75歳まで『仕事が出来るまでやるぞ』という気持ちで、もともと60歳なんて通過点でしかなかった」と明かした上で「でも60歳が近付いてくると目の前に仕切り線がドカッときてて、そこをまたがなきゃいけないのかと。そんなに変わることはないと思うけどちょっと今、それはそれで楽しみにしています」と明かし「ただ俺自身は変わらないと思うし、逆にいろいろな、今回のケガが自分の中では結構きつく長かったんで、そのときに比べたら今はいろんな先を考えたいという方向にどんどん頭が回ってる感じです。だから60歳の線をまたいだらどうなるか」と心境の変化を打ち明け「長州(力)さんだったら『またぐな』っていうかもしれないですけど」と笑わせた。

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