◆札幌六大学秋季リーグ第2節第2日 星槎道都大6―1北大(15日・札幌円山球場)
3季連続優勝を狙う星槎道都大が6―1で北大を下し、4勝目を挙げた。左でん部の故障で前半戦を欠場したプロ注目の最速153キロ左腕・滝田一希(4年=寿都)が今季初登板し、3回を2安打1失点に抑えた。北海学園大は6―2で東海大札幌に勝利し、首位の座を守った。
左でん部痛 やっと復帰 完全復活に向け、星槎道都大・滝田が確かな一歩を踏み出した。約3か月ぶりの公式戦は計4四球と制球面で課題を残したが「50%」の状態でも最速147キロをマーク。予定の3回を最少失点で投げ抜き「緊張で体が硬くなっていた。悪いなりにまとめられたのかな」とうなずいた。
6月に左でん部を痛めた。復帰に向けて3か所の病院に通ったが、痛みの原因は判明せず。1イニングもたずに降板した8月上旬のオープン戦を最後に実戦からも遠ざかり、復帰が大幅に遅れた。焦る気持ちを抑えながら回復に努め、9月に入ってからブルペン投球を再開。第2節開幕前に行った紅白戦の登板を経て、この日の登板が決まった。
「2節で投げられなかったら出すのをやめようかと考えることもあった」と、熟考の末にプロ志望届を提出した。ドラフト会議は10月26日に迫っており、アピールの機会は限られてくるが「次が(リーグ戦)ラスト登板なので、この4年間支えてくれた人に恩返しをしたい」と滝田。チームの3季連続優勝と自身の夢をかなえるために、次戦も全力で左腕を振る。(島山 知房)