◆東日本選抜大会群馬県支部予選▽準決勝 高崎中央ボーイズ8―0伊勢崎ボーイズ=5回コールド=(9日・高崎市南部球場)▽決勝 高崎中央ボーイズ9―5高崎ボーイズ=延長9回=(10日・西毛総合運動公園野球場)
2年生以下の新チームで秋の東日本王者を決める第35回日本少年野球東日本選抜大会(10月7~9日、福島・ヨーク開成山スタジアムほか)の群馬県支部予選の決勝が行われた。高崎中央ボーイズと高崎ボーイズの近隣チームによる因縁のライバル対決は延長9回の激闘となった。3位・藤岡ボーイズを加えた3チームが本戦に出場する。
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高崎中央がライバルとの激闘を制した。倉俣徹監督(61)は「厳しい試合でした。高崎さんの勝利に対する執念を感じました」と語る。中盤3点ビハインドも7回に追いつき、延長9回に突き放した。
3年生は夏の選手権大会8強、ジャイアンツカップ4強とチームの記録を塗り替えた。受け継ぐ新チームは身長179センチの左腕・黛と右腕・神子澤の2枚看板。「バッテリーの能力は新チームの方が上。あとは対話能力。声が出ていない」と指揮官は口にしたが、決勝では4番手で登板した米田が3回無失点で台頭した。
黛は準決勝で3回を無安打投球。「低めに決まった。コントロールには自信がある。(躍進した先輩と比較される)プレッシャーはあるけど、自分らしいピッチングをするだけです」と淡々と語った。
中軸を打つ捕手の本多は準決勝で大当たり。初回に先制犠飛を放つと、3回には左中間をライナーで破るランニング3ラン。4回には押し出し四球で5打点の活躍。「みんながランナーをためてくれるので、かえさないと…」とほほ笑んだ。レベルスイングにこだわってきたが「上からたたく気持ち」と意識を変え、開眼。3年生・神戸瑠生の助言でスムーズなスイングを身につけた。東日本選抜に向けて今井主将は「謙虚な気持ちで一戦一戦、戦う」と気を引き締めた。
【高崎中央・登録メンバー】※は主将
▽2年生 ※今井颯汰、儘田竜空、井口歩音、小堀遥生、高橋悠真、野原陽、岩井由來、高橋亜漣、齋藤大輝、神子澤快斗、萩原雄大、黒澤虎太郎、米田和正、黛大雅、四十万将仁、齋藤広樹、伊藤雄星、戸部泰助、本多一葉、植杉航、津久井丈大、小林波弥斗