◆イースタン・リーグ DeNA2―2巨人=延長11回=(15日・横須賀)
期待の剛腕が2軍戦デビューを飾った。巨人の高卒ルーキー・田村朋輝投手(19)が15日、イースタン・DeNA戦(横須賀)でイースタン初登板初先発した。最速153キロを計測した直球と縦のカーブを軸に真っ向勝負を挑み、3回5安打2四死球2失点。「ストライクゾーンで空振りが取れず、レベルの高さを感じた。でも、しっかりミートされた打球はあまりなかった」と振り返った。
山形・酒田南から22年育成ドラフト2位で入団した右腕。1年目の今季は春季キャンプから地道に体幹やスクワットなどのトレーニングを重ねてきた。「見比べなくても分かるくらい変わった」と体重は入団時から8キロ増の88キロに。肉体改造と比例して、直球の最速も4キロ更新し、156キロを計測している。「もっと体を鍛えて、球速もあって空振りの取れる真っすぐを投げたい」。無限の可能性を秘める右腕が大きな一歩を刻んだ。(宮内 孝太)