◆第9回WBSC女子野球W杯1次ラウンドB組第2日(14日、三次きんさいスタジアム)
広島県三次市で開催中の女子野球W杯1次ラウンド(R)で、7連覇を狙う侍ジャパン女子代表「マドンナジャパン」は第2戦のフランスと対戦。20―1の5回コールドで2勝目を挙げた。
雨が時折降る中、初対決となった世界ランキング16位のフランス相手に同1位の日本が圧倒的な力をみせつけた。初回、無死一塁から星川あかり(25)=淡路BRAVE OCEANS=の右中間適時三塁打で先制すると、川端友紀(34)=九州ハニーズ=の適時三塁打などが続く打者一巡の猛攻で6点、2回以降も得点を重ねた。代表初先発の坂東瑞紀(29)=阪神タイガースWomen=は3回に1点を失ったが、3回を4安打、その後は堀田ありさ(26)=東海NEXUS=、泰美勝(20)=ZENKO=が無失点に抑えた。
前日はプエルトリコ相手に苦しみながらも4―2で逆転勝ち。中島梨紗監督(36)は「(昨日を)乗り越えたから大丈夫という雰囲気があった。初回に先制しようと集中できた」と語り、好投した坂東を「自分のボールをしっかり投げ込んでくれた」と評価。尾道出身の坂東は、家族が見守る前でのW杯初登板を振り返って「夢がかなった瞬間、しかも地元(広島)でお世話になった方の前で投げられたのがうれしくて」と、涙を流し感謝した。
今ラウンドは6チームの総当たりで、上位2チームが来年夏にカナダで行われる決勝Rに進出できる。これで2勝は日本と台湾の2チームとなり決勝R行きに王手。日本は15日に1勝1敗のベネズエラと対戦する。