新「史上最強留学生」の東京国際大エティーリが快勝「箱根駅伝でヴィンセントの記録狙う」

スポーツ報知
男子1万メートル決勝を制した東京国際大の1年生リチャード・エティーリ(31)

◆陸上 日本学生対校選手権 第1日(14日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)

 男子1万メートルは、同種目の日本学生記録(27分6秒88)を持つ東京国際大のリチャード・エティーリ(1年)が28分15秒75で快勝した。2007年に山梨学院大のメクボ・モグスがマークした27分52秒79の大会記録には及ばなかったが、気温31度の蒸し暑いコンディションで粘り強さを見せた。日大のシャドラック・キップケメイ(1年)が28分17秒38で2位。国学院大の伊地知賢造主将(4年)が29分31秒20で日本人トップの8位だった。

 エティーリは今春、入学すると、その直後の4月22日に1万メートルでワンジク・カマウ(武蔵野学院大)が保持していた27分18秒89の日本学生記録を12秒01も更新する27分06秒88をマーク。さらに5月4日には5000メートルで東京国際大の先輩のイェゴン・ヴィンセントが保持していた13分15秒15の日本学生記録を一気に14秒98も更新する13分0秒17の日本学生記録を立て続けに樹立した。箱根駅伝で2区、3区、4区の区間記録を保持し「史上最強留学生」と呼ばれたヴィンセントをトラックのタイムでは超越する新「史上最強留学生」だ。

 今年1月の第99回箱根駅伝で東京国際大は11位に終わり、3年ぶりにシード権(10位以内)を逃した。ハーフマラソン(21・0975キロ)の上位10人の合計タイムで13枠の本戦出場権を争う第100回箱根駅伝予選会(10月14日、東京・立川市)では山梨学院大のメクボ・モグスが持つ59分48秒の学生記録の更新も期待される。「予選会のハーフマラソンでは59分を狙いたい」と意欲的に話した。

 箱根駅伝本戦でも、どの区間に投入され、どんなタイムをたたき出すか、注目される。「ヴィンセントさんは何区を走ったんですか? 全部の区間で記録を抜きたいですね」とエティーリは笑顔で話した。秋の箱根駅伝予選会、新春の箱根路でエティーリが新しい伝説をつくりそうだ。

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