1983年8月、全国に先駆けて大阪湾へチヌの稚魚放流が開始された。その後も毎年継続して実施され、今年で42回を迎えた。大阪湾の環境の変化と共に、「ゆたかな海を未来に」をスローガンのもと、放流稚魚の魚種はチヌ中心からキジハタへと変った。
8月24日、(公財)日本釣振興会 大阪府支部、大阪府釣り団体協議会が主体となり、キジハタ1640尾(1尾約12センチ)、メバル7000尾を放流した。これに先立ち、5月にキジハタ5000尾(同約10センチ)を、7月にはチヌ8000尾(同約8センチ)を放流していた。
午前10時、舞洲の常吉大橋に集合。セレモニー後に参加者が手渡しリレーで稚魚を船に積み込み、放流が実施された。放流事業の結果は明らかで、以前は大阪湾で釣れることが少なかったキジハタが、今では狙って釣れる魚として釣り人に人気が出てきた。実際に釣果の報告も増えている。
同財団では、今後も豊かな海の復活を願いながら、釣り場環境の保全、釣りの普及、釣り知識やマナーの向上などの事業に継続的に取り組んで行く予定だ。
なお、放流前に周辺の清掃(ゴミ総量100キロ)も行い、パッカー車にて回収した。
(報知APG・峰松 茂美)