中村憲剛氏、古橋亨梧と久保建英のホットライン「発芽した」可能性ある 久保は一つ高い視点でプレー

スポーツ報知
後半、ドリブルでボールを運ぶ古橋亨梧(カメラ・小林 泰斗)

◆キリンチャレンジカップ2023 日本4―2トルコ(12日、ベルギー・ゲンク=セゲカ・アレーナ)

 【ゲンク(ベルギー)13日=ペン・後藤亮太、カメラ・小林泰斗】日本代表(FIFAランク20位)が12日、トルコ代表(同41位)に4―2で勝利。先発10人を入れ替え、MF伊藤敦樹(25)=浦和=が代表初先発初ゴール、MF中村敬斗(23)=Sランス=が2得点と新戦力が猛アピールも、1点差に迫られるなど課題も残った一戦。元日本代表の中村憲剛氏(42)は、久保建英と古橋亨梧とのホットライン開通の可能性が見えた試合などと総括した。

 ドイツ戦(4〇1)からメンバーが10人代わり、プレーする選手にとって簡単な試合ではなかった。それは分析をする方も同じである。人とリンクすることで生きる選手もいる中、「初めまして」という関係に近い選手がいる。こういう試合は点を取った選手がフォーカスされがちだが、勝った、負けた、得点、無得点といった数字では測れない、目を凝らさないと見えてこないものがある。

 その一つが古橋の生かし方だった。前半19分、古橋が相手DFに近寄り、離れることで、マークを外してスペースを空けた。そこに久保がスルーパスを送る。2人で決定機をつくった。無得点に終わったが、難しいゲームの中でも特長を出せた。古橋は相手DFを外す動きを繰り返し続け、後半は前田との連係でチャンスをつくった。古橋の動きを見てパスを出せる久保との関係性は、森保ジャパンのホットラインとして、のちに「発芽した」試合として認識される可能性がある。

 久保は素晴らしかった。やるべきチーム戦術を遂行した上で、自分の特長を出していた。今までは結果を残さなければならないという強い思いから、プレーに力みが感じられることがあった。しかし、自チームで昨シーズンから今シーズンにかけて結果を残し始めたことにより、力みが減ったように見えた。

一つ高い視点で トルコ戦でトップ下に入った久保は、ボランチの田中、伊藤敦のサポートに入る形で右のハーフスペースで受けてビルドアップの出口になり、チームを前進させた後、アタッキングサードの危険なエリアに入っていき、決定機を演出していた。常に複数の選択肢を持ち、状況に応じて正しい判断を下し、正確なプレーを選択する。クラブで好調を維持していることが大きいが、今までよりも一つ高い視点でプレーしている印象だ。

 森保監督は5年目に入り、ドイツ戦の快勝も手伝って、メンバーの序列は動きにくいかもしれない。ただ、3年後のW杯を見据えたとき、主力に次ぐグループの振る舞いが、チーム力を上げていく上では肝要。そうした意味では特に収穫があったと感じる試合だった。(元日本代表、川崎MF)

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