関西六大学野球秋季リーグ戦は2日に開幕し、16日から第3節を迎える。大商大が同校3度目となるリーグタイ記録の4季連続優勝を果たすのか。大経大、龍谷大、大院大、京産大、神院大が常勝軍団の連覇を止めるのか―。各大学の注目選手を紹介する。
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龍谷大の米田は、主将として2年ぶりの明治神宮大会出場を狙う。「リーグ優勝して、関西選手権を勝って神宮に」と気合十分だ。
主力となった2年秋に、大商大の上田から満塁弾を放った。3年春は1番打者としてけん引。しかし、3年秋は打撃不振で大院大2回戦でレギュラー定着後、初めてスタメンを外れた。
巻き返しを狙った今春は初の打率3割(2厘)をマークしたものの、優勝を争う大経大との3試合で計10打数1安打。「内角を攻められて、そこに弱点があった。意識させられた中で抑えられたので、立ち位置を修正して、ボールへのコンタクトの仕方を変えた」。調整を重ね、夏のオープン戦から好調を維持している。
市和歌山では3年センバツで8強。3試合で計11打数4安打、打率3割6分4厘を残した。高校時代は2学年下の松川(現ロッテ)に打撃について質問するなど向上心は強い。9、10日の大経大戦は計6打数1安打に終わったが「何とかしてタイトルを取りたい」と、最後の秋に飛躍することを誓った。
◆米田 航輝(よねだ・こうき)2001年10月6日、大阪・岸和田市生まれ。21歳。城東小3年から岸和田ストロングスで野球を始め、山直中では貝塚シニアでプレー。市和歌山では1年秋からベンチ入り、3年時は主将。龍谷大では2年春にリーグ戦初出場。弟・天翼(東海大1年)は市和歌山で2度センバツに出場し、3年春に8強。