昨年10月1日に79歳で亡くなったアントニオ猪木(本名・猪木寛至)さんの命日にあたる10月1日に菩提(ぼだい)寺となる鶴見区の総持寺で墓参に訪れるファンのために記帳台が設置される計画が13日、分かった。
猪木さんの墓所は、12日に営まれた総持寺での一周忌法要では改修した墓石が公開。墓所には、1998年4月4日の東京ドームでの引退試合で猪木さんが披露した「道」の詩を彫った顕彰碑、供養塔を設置した。
さらに墓前に建立したブロンズ像の除幕式も行われた。材質が高耐候特殊ブロンズの上半身像で実際の猪木さんの110パーセントの大きさとなった。これは猪木さんの肖像権などを管理する猪木元気工場(IGF)は「生前の数々の偉業、本人が持つ包容力を表現するため、あえて110パーセントと致しました」と説明した。サイズは高さ110センチ、前幅105センチ、奥行きが44センチで重量は135キロ。台座は、赤御影石と白御影石でブロンズ像と合わせた高さは2メートル19センチとなっている。像は、写真家の原悦生氏が猪木さんが現役時代の50代にスタジオ撮影した写真がモチーフとなっている。
12日の法要とブロンズ像除幕式には要には実弟の猪木啓介氏ら親族、新日本プロレスの坂口征二相談役、力道山夫人の田中敬子さん、弟子の藤原喜明、蝶野正洋、藤田和之、新日本の棚橋弘至、オカダ・カズチカ、プロレスリング・ノアの潮崎豪、拳王、清宮海斗、全日本の宮原健斗、女子プロレスのSareeeら120人が列席した。
大きな反響を呼んだブロンズ像の建立を受け、猪木さんの肖像権などを管理する猪木元気工場(IGF)では、命日にあたる10月1日は多くの「猪木信者」と呼ばれるファンが墓参に訪れることを予想し、記帳台の設置を計画。関係者は「ファンのみなさまが喜んでもらえることを考えていきたい」と明かしていた。