◆JERAセ・リーグ 巨人2―1中日(10日・東京ドーム)
中日の今季Bクラスが確定した。4位以下は3年連続。3位でシーズンを終えた2020年は新型コロナウイルスの影響でクライマックス・シリーズ(CS)が開催されなかったため、これで2013年から11年連続でCSに進めないことになった。
試合は1―2で巨人に敗れ、1分けを挟んで4連敗。東京ドームでは9連敗(1分け挟む)となり、借金は今季ワーストを更新する「29」となった。立浪和義監督に胸中を聞いた。
―柳は好投した。
「先に点を取られましたが、しっかりゲームをつくったというところ。打線が点を取れていないので、先に点をやったことは痛いのですが、このところ安定して投げてくれていると思います」
―メンデスを攻略できなかった。
「前回、ここで対戦した時(7月30日)もそうですが、長いイニング(を投げ切る)というよりも(最初から)飛ばしてくる。制球もウチの時は、そんなに乱れていない。どんどんストライク先行されている。ある程度コースにも来ていたので、チャンスは少なかった」
―石川昂の適時打で1点を返した。
「相手のミスも絡んで、もう一度チャンスが来たんですが(8回、大城の捕逸が絡み1死三塁)、やっぱりそこで追いつけないというのは。相手にいいプレー(吉川尚の美技)があったにしろ、特に絶好機でなかなか点を取れないというのは課題。克服していかないといけない」
―Bクラスが確定した。
「これだけ負けている訳なので、当然のことだと思います。もう少し若い選手…頑張ってはいるんですが、このところ“兆し”というのが特に見えてこない。ずっと出たことのない選手は、練習もさせているんでヘバりもあるんでしょうけど。残り試合、もっともっと必死に。結果が出る出ないはあるんですが、やっていくしかない」
―攻撃面では先の塁を狙う姿勢や粘りも見せた。
「そうですね。粘ってチャンスボールを待つ。四球を選ぶというのも大事。ただ、やっぱり早いカウントでチャンスボールを決め切れないというのはね。『自分が打ちたい、打ちたい』というのは分からなくもないんですが、もうちょっと状況を考えながら。打席の中でチャンスの時は、もう少し余裕が出てこないと。『打ちたい。強く振りたい』ばかりでは、やられてしまうケースが多い。課題としてやっていきます」
―残りシーズンの戦い方は。
「一試合一試合。必死にはみんなやっていますし、頑張ってはいると思うんですがね。結果が全ての世界なので、結果を出して自信をつけていってもらえたら」