◆JERA セ・リーグ 巨人5―0中日(9日・東京ドーム)
中日が巨人に0―5で敗れた。チームは
▼3連敗(1引き分け挟む)
▼21度目の完封負け(22度目の無得点試合)
▼3試合連続無得点
▼33イニング連続無得点
▼借金ワーストタイ28
▼東京ドーム8連敗(1引き分け挟む)
▼高橋宏斗10敗(5勝)で2ケタ敗戦投手3人(涌井4勝12敗、小笠原7勝10敗)
散々な数字が並んだ。
2ケタ敗戦投手3人は2021年の大野雄大(7勝11敗)、小笠原慎之介(8勝10敗)、福谷浩司(5勝10敗)以来だ。
しかも最短で10日にもCS進出の可能性が完全に消滅し、3年連続のBクラスが確定する。
特に打線の低迷ぶりに底が見えないが、打開策はあるのか。立浪和義監督と和田一浩打撃コーチに聞いた。
(立浪監督に聞く)
―3試合連続無得点。
「そろって状態を下げている選手もいる。投手が踏ん張っていても点が取れない。先制した時も越されて(逆転されて)しまったりで、負けるパターンになっている。技術的なことを言えばまだまだ足りない選手も多いわけで。先に点を取っていれば違った展開になる…というところで点が取れない。残り試合は少ないですが、やっていくしかない」
―打線について。
「ほとんど一年(通して試合に)出たことがない選手が多い。この時期、ヘバりがあると思う。自分で打破していかないと」
―4回に先頭のカリステが二塁打で出塁したが、次打者の細川が三ゴロで進塁させられず。
「おっつけて右に打つことではなく、右に強く打てということで。進めることができれば一番良かったが、結果、右に打てない球を三ゴロにしてしまってる。本人も右に強くという意識はあったと思う。まだまだ技術的なところ(に課題がある)。(試合に)出ながら改善してやってくれればいい」
―東京D8連敗。
「ここで(開幕戦以来)勝ってない。あした何とか勝てるように頑張っていきたい」
(和田コーチに聞く)
―打線の調子が落ちている。
「確かに振れてない選手はいる。シーズンを通して好不調の波は絶対にある。その中で打てる打てない別にして、粘ることもできていない。打席でいつもより一球粘るとかの積み重ねがない状況。選手が一番苦しんでいると思うが」
―4回無死二塁で細川が進塁打を打てなかった。
「進められたら1死三塁の状況をつくることができて、1点(先制の可能性が広がる)というところ。残念だと思いますが、あそこだけピックアップするのではなく、粘って四球を取るとか、やっていくしかない状況」
―菅野は5回80球。初回の細川は9球粘って四球を選んでいる。2回の福永も三振を喫したが8球投げさせた。改善できている選手もいると思うが。
「そうでもないです。きょうの菅野は良かった。苦しかった中で球数を投げさせてはいたんですが、その中で甘い球をつかまえきれなかった。いかに失投を打つかの勝負になってくる。そういうところの技術がもうひとつ、というところ」