◆東日本報知オールスター戦 ▽中学生の部・準決勝 北東北選抜11―4東京西選抜=6回コールド=▽同・決勝 北東北選抜9―2茨城選抜=5回コールド=(8月26日、茨城・石下球場)
支部選抜の対抗戦で15チーム参加の中学生の部は予選1位通過の北東北選抜が優勝した。中森来翔(らいと=宮城中央・3年)が3戦連続4本塁打の活躍で貢献した。
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最後の打者をチェンジアップで空振り三振に仕留めると北東北・今野は右手を突き上げる。ナインが集まり歓喜の輪ができた。
予選1位通過で準決勝、決勝とコールド勝ち。圧勝で頂点に駆け上がった。
ヒーローが誕生した。中森だ。6番・DHで初戦・北海道戦の初回に3ランを放つと、5番昇格の埼玉東戦は2ラン、ソロの1試合2発。準決勝でも初回に2ランと3戦4発。決勝こそアーチはならなかったが184センチ、87キロの恵まれた体から豪快な飛球を放った。ここまで通算4本塁打。2日で“倍増”した理由を中森は「お母さんが打撃練習を手伝ってくれたおかげ」と言う。平日は母・幸さんが仕事から帰宅し、夕食の準備を終えると2人で室内練習場へ。1時間超えのマシン打撃での鍛錬が実を結んだ。
主将としてチームをけん引し、2本塁打を放った今野も「4本ですからね」と中森のMVPを祝福。決勝では中堅手・渡辺が3回に田山の左中間への当たりを俊足で好捕。その裏1死二、三塁で右前に先制の2点打を放つなど4打点の活躍。「守備でいいプレーができて勢いに乗れた」と話した。
橋本一成監督(53=宮城中央監督)は「選手20人全員でつかんだ優勝です」。3年生最後の大会での雄姿に目を細めていた。
【北東北選抜・登録メンバー】かっこ内は所属、★は主将、全員3年生
★今野琉成(宮城仙南)、及川琉太(宮城仙南)、菊池敢太(仙台)、青沼寛心(宮城仙北)、酒井大斗(宮城仙北)、梶井湊斗(仙台泉)、櫻井優(宮城仙南)、渡辺龍空(宮城中央)、武者尚哉(宮城仙南)、小川慧(仙台泉)、熊谷蕾(宮城仙北)、横山孝侑(仙台中部)、佐藤健太郎(宮城仙南)、安倍煌史(宮城仙北)、宮越煌成(仙台泉)小山健心(盛岡)、中森来翔(宮城中央)、桐生響(宮城仙南)、吉田直貴(仙台)、大沼聖直(宮城仙北)