上月財団は7日、国際大会での成績優秀者に贈られる2023年度「上月スポーツ賞」表彰式を東京都内で開き、フィギュアスケート女子で世界選手権2連覇中の坂本花織(シスメックス)が受賞者を代表して謝辞を述べた。
式後に取材に応じた坂本は「世界選手権並みに緊張した。喋ってる時はもう何を喋っているか分からなかった」と苦笑いと浮かべつつ「昨年度に引き続き今年も受賞できて、本当に嬉しい」と感謝。「すごく励みになる。どう恩返しするかと考えた時に成績を残すことが一番伝えやすいので、しっかり今シーズンも練習と試合をしっかり積んで、いい試合だったと思える試合をどんどん増やしていけたらいいなと思っている」と意気込みを語った。
会場では他競技のジュニア世代の選手からも大人気だった。記念撮影をお願いされては足を止め、笑顔で写真におさまり続けた。「頑張って下さい」「応援しています」といった、たくさんのエールを受け止めた。「声をかけられるのがすごい新鮮というか。なんか、みんな知ってくれているんだなという感じです」と、世界女王は照れた。
今季の目標は「全日本と世界選手権で3連覇すること」。銅メダルを獲得した北京五輪翌シーズンの昨季はモチベーションの維持に苦しんだが、今季は違う。「今年はずっと戦闘モードでいられている。やる気は満々。去年みたいに葛藤をしたりはない」と笑顔で言い切った。
次戦は15日開幕のオータムクラシック(カナダ・モントリオール)に出場予定。「(初戦の)げんさんサマーカップで、後半までもたなかったっので、そこをオータムでは少しでも改善できたら」と話した。GPシリーズは第2戦スケートカナダ(10月27~29日)、第5戦フィンランド大会(11月17~19日)にエントリーしている。