フィギュアスケートの北京五輪団体銅メダリストの樋口新葉(ノエビア)が5日、都内で練習を公開した。今季「一番結果を残したいと思っている」という12月の全日本選手権を100%と想定した場合、「今65%とかそのくらい。もうちょっと上げていきたいけど、本当に今は今で100%で頑張っている感じがする。このまま100%を120%とかに上げれたらいいなという感覚です」と充実の表情を見せた。
右すねの疲労骨折の影響もあり、昨季は昨年10月に大会の欠場を発表。今年4月に本格的に練習を再開したばかり。7月のアクアカップで昨年9月以来となる実戦復帰を果たした。この日の1時間の氷上練習ではフリー「フィックス・ユー/パラダイス」を前半と後半パートに分けて練習した。ルッツ―トウループの連続3回転から3回転ループ、3回転サルコーまでの流れと、3回転ルッツ―2回転トウループ―2回転ループの3連続から3回転ループ―2回転半、3回転フリップまでの動きなどを確認し、決めていった。時折笑みを浮かべながら氷上を滑走。「跳べなくて悔しいっていうのを、それすらも面白いというか、楽しいと思えるような感じでできている部分がいつもと違う」と語った。
トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)については「まだ練習していないけど、今季試合で(演目中に)1回は入れられたらいいなと思っている。いつも跳んでいるジャンプが試合でできていないので、そこをちゃんと安定してできるようになってからアクセルの練習をしたい」と今後を見据えた。
次戦は全日本選手権の予選を兼ねる東京選手権(22~24日)で、GPシリーズは第3戦フランス杯、第6戦NHK杯に出場を予定している。「全日本までに、どんどんレベルアップしていきたいっていうのが今年の目標。すごく高い目標というより、一歩一歩上がっていくようなイメージでやっていきたい」と話し、「全日本は最低でも5位以内に入りたい。難しいと思うけど、ちゃんと自分のやることをやって全部出し切っていきたい」と気を引き締めた。