フィギュアスケートで2019、20年全日本女王の紀平梨花(トヨタ自動車)が4日、全日本選手権の予選となる中部選手権(22~24日)にエントリーしないことを自身のSNSで発表した。世界選手権の代表選考を兼ねた全日本選手権の出場資格を失うことになったが、今季は右足の回復を最優先。2026年ミラノ五輪を最大目標に、完全復活を目指していく。
紀平は北京五輪シーズンの2021―22年に右足を故障。全休し、昨季の中部選手権で525日ぶりに実戦復帰した。
自身のX(旧ツイッター)で「以前からの右足距骨疲労骨折ですが、昨年の全日本選手権で悪化し、現在かなり回復しましたが、まだ完治には至らず、この決断をさせていただきました。また、昨シーズンのように、怪我を抱えたまま練習も試合も全力を尽くせず、成績も中途半端になるというのを繰り返したくはなく、2026年ミラノオリンピックの夢に向け、今年は怪我の完治を優先しようと、コーチとミーティングを重ね決断いたしました」とコメント。
「現在、怪我も完治に近づいてきているので、カナダのトロントのブライアンコーチの元で、氷上練習、オフアイストレーニングの強度を徐々に上げていっているところです。GPシリーズカナダ大会は、まだ少し時間があるので、状態を見極めながら考えようと思っています」と近況をつづった。GPシリーズ第2戦のスケートカナダ(10月27~29日)については、今後の状態次第となる。
「来シーズンは、まず健康、そしてパフォーマンスも完全に復活し、全力でトップを目指していけたらと思っております。これからも、まさに今も、全力で氷上練習、オフアイスに励んでいきます。目指すは2026年ミラノオリンピック。これからも引き続き応援、見守っていただけると嬉しいです」と締めた。