向日町競輪の開設73周年記念G3「平安賞」決勝は最終日の3日、準決勝を勝ち上がった9選手によって第12Rで争われた。別線勢が動く中、北井佑季(33)=神奈川・119期=が落ち着いて打鐘で主導権を奪い取ると、追走した佐藤慎太郎(78期)を力強く振り切って快勝。2021年5月のデビュー以来、11度目のG3参戦で、初めての記念制覇を果たした。2着は佐藤、3番手で追いかけた山田久徳に乗った村上博幸が3着に入った。北井の次回出走予定は、7日に開幕するG3立川。
北井「率直にうれしい。自力選手がたくさんいる中で、佐藤慎太郎さんが僕に付いてくれたことに感謝でした。お客さんがたくさんいる中で、先行できるのは一人だし、風を切って出切ってからも声援を聞きながら気持ち良く走れた。これまで戦法にこだわってやってきたし、その戦法で勝てたことがうれしい。昨日より今日の方が気持ちも脚も軽かった。周りには(記念を)もう取れそうと言ってもらいながらも、決勝に乗っても勝てていなかった。その中で、きょうで言えば佐藤慎太郎さんの援護だったり、師匠や同県の仲間に支えられながら取れたものなので感謝の気持ちでいっぱいです。G3を優勝できたが、もっともっとレベルの高いところで勝てるように頑張りたい」