【仙ペン】あそこは北村じゃない 

スポーツ報知

◆JERA セ・リーグ DeNA13―4巨人(2日・横浜)

 早いもので来月はドラフト会議。昨年、巨人は阪神との競合に勝って浅野の指名に成功した。ただ抽選に敗れるも岡田監督は外れ1位で森下を獲得。何が幸いするか分からない。

 今年は大学生投手が「豊作」と言われている。ホントか。どれだけ逸材ぞろいの世代なんだ。だって、そうでしょう。この同期からは、高卒の段階ですでに5人のドラフト1位投手が誕生してるんだから。

 朗希に奥川、西純、宮城ときて、残る1人は誰でしょう? もったいぶってすいません。堀田さん、このままじゃ来シーズンは「遅れて来た同級生」にゴボウ抜きされちゃうよ。

 いや、堀田だけじゃないな。鍬原に高橋、平内。みんな栄光のドラフト1位だろ。看板に偽りありというか、そろいもそろって何やっているんだ。何もスーパーエースになってくれなんて頼んでない。どんなポジションでもいい。チームの中に自分の居場所をつくって頑張ってくれよ。

 そんなわけで、病み上がりの岡本和が2試合連続のホームラン。しかも本日は新旧キャプテンのアベック弾ときた。雰囲気的には連敗する方が難しい。その難しいことを簡単にやってのけるのが、今の巨人なんですね。

 北村拓の二刀流登板。どうなんだろう。珍プレーには目がない僕。3年前に甲子園で増田大がマウンドに上がった時はワクワクしたけど、正直言って今回はそんな気分じゃない。むしろ北村拓に申し訳なくて。

 先ほどこき下ろした「ドラ1カルテット」。4人のうち1人でも2人でも機能していれば、星稜OBの出番はなかったはずだ。そして高梨や三上に、あんな恥をかかせることも。前日の鈴木康もそうだけど、鍬原たちが額面通りに働いていれば、彼らは巨人に来ていなかったかも。

 ここにきて大勢の復帰が見えてきたのは数少ない希望の光だ。何しろドラフト1位の投手では菅野以来のサクセス組。焦らず、だけど「なる早」で戻って来てください。

 それにしても後味の悪い惨敗。ベンチの采配を批判するつもりはない。ないけれど、あそこは北村拓じゃなかった。みんなが見たかったのは「元二刀流」の秋広だったと思う。

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