帝京大駅伝部が士別合宿…箱根へ向け白糠町出身・中野孝行監督の聖地で「整える」

スポーツ報知
夏の仕上げに取り組む帝京大駅伝部と中野監督(右、カメラ・石井睦)

 17年連続25回目の箱根駅伝出場を目指す帝京大駅伝競走部が、士別市で仕上げの夏合宿を行っている(8月28日~9月6日)。チームを率いるのは白糠町出身の中野孝行監督(60)。20人の選抜メンバーには北海道栄出身の小野隆一朗(4年)、藤本雄大(2年)、広田陸(1年)も入り、地元北海道でしのぎを削っている。

 ようやく暑さが和らいだ北の大地で、帝京大が夏合宿の仕上げに入った。群馬・万座、新潟・妙高での合宿を経て士別市へ。異常猛暑の中で走り込んできた選手たちだが、疲れの色は見えない。中野監督は「激しいアップダウンで練習してきた選手はフォームがバラバラになっている。最後に“整える”のがこの合宿」と位置づけている。

 士別は思い入れの強い合宿地だ。実業団の雪印に在籍していた現役時代、そして2005年に帝京大監督に就任してからも毎年訪れている。「クロカンコースや箱根を想定したコースもあり、スピード、持久力など色々な練習ができる。新鮮な野菜や果物など地元のおいしい食材も。まさに合宿の聖地。私もそうだったように、選手にもここで強くなってほしい」。初日の先月28日には、この地で還暦の誕生日を迎えた。

 60人の選手から選抜された20人の合宿組には、北海道栄出身の3人も食い込んだ。1年生の広田は「選抜に入り、まずは第一歩。練習の質が高く苦労しているけど、いい感じで消化できている」。藤本も「走りやすい所が多く、涼しいから強化しやすい」。ともに初の箱根メンバー入りへ、地元北海道で高め合っている。

 帝京大は前回箱根13位で6年ぶりにシードを逃した。今回は予選会からの挑戦となる。第100回の記念大会で本戦出場校が例年より3枠増えるとはいえ、予選会の経験者はゼロ。2年連続で1区を走った小野は「厳しい戦い」を覚悟し、「この合宿でしっかり仕上げたい」と士別から箱根を見据えている。

(石井 睦)

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