フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌五輪を連覇し昨年7月にプロ転向した羽生結弦さんが1日午前11時11分、初のツアー「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd “RE_PRAY” TOUR」の開催を発表した。
11月4日に埼玉・さいたまスーパーアリーナ(4日17時、5日16時開演)でスタート。2024年1月に佐賀・SAGAサンライズアリーナ、2月に神奈川・ぴあアリーナMMで行われる。
羽生結弦さんの単独公演は昨年11月の「プロローグ」、スケーター史上初の東京ドーム公演となった2月の「GIFT」に続く第3弾。制作総指揮も務め、「GIFT」と同じく物語も執筆する。日本を代表する演出振付家のMIKIKOさんが、今回も演出を担当する。
ゲーム好きとして知られる羽生さんは「この『RE_PRAY』には、自分の経験の中で大きな要素であるゲームの世界からの倫理観や価値観も入っています」とメッセージを寄せた。生きていく中で繰り返される問い、人として根源から湧き上がる思い、願い、“祈り”がテーマとなっている。
▼羽生さんコメント全文
「MIKIKO先生や大切な皆さんと一緒に、また作り上げていく機会をいただき、本当に嬉(うれ)しいです。この『RE_PRAY』には、自分の経験の中で大きな要素であるゲームの世界からの倫理観や価値観も入っています。
たった一回しかない命、繰り返しできるゲーム、相反している二つの中で、それぞれでしか見つけられない大切なことがたくさんあると思っています。どちらの大切なことも、言葉たちとスケートに、託していきます。見てくださる方の中で考えて、過去が昇華されたり、考えすぎて逆に悩みが増えることもあるかもしれません。
正解が一つではない問いの中で、そして、一度として同じにならない空間とスケートと演出で、見てくださる方、一人一人の中にしか生まれない世界の色を、感じていただければと思います。
正しさも、間違いも、悲しみも、孤独も、祈りも、自分の魂を込めて、言葉たちとスケートで紡がせていただきます」
▼MIKIKOさんコメント全文
「『GIFT』の本番を観ながら、今まで観たことのなかったジャンルの表現が、ここ日本で産まれた喜びと、もっともっと描きたいという欲望で胸がいっぱいになりました。
まだ観たことのない景色に辿(たど)り着くために遠くに見える微(かす)かな光を目指して、ただひたすら祈りながら進み続ける。たくさんの選択肢の中から選んだこの道が、自分だけの物語になっていく。
羽生くんの紡ぐ言葉たちと、彼にしか描けない表現に、お客様の人生が重なってはじめてこの作品は完成します。
“羽生結弦”の表現に触れられることは、きっとこの時代を頑張って生きている私たちへのご褒美です。再びのこの機会に感謝して、大切に大切に作って参ります」