テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は30日、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長の性加害疑惑問題をめぐり、同事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」が29日に会見しジャニー氏による性加害を認定し、再発防止策として藤島ジュリー景子社長の辞任を提言したことを報じた。
「再発防止特別チーム」が作成した調査報告書は、A4用紙67枚に及んだ。ジャニー氏の性加害による実態や、被害者へのヒアリングの報告、さらには性加害の背景や再発防止策に言及。そして、60年を超える同族経営にピリオドを打つことを提言した。
コメンテーターで元テレビ朝日社員の玉川徹氏は調査報告書に「メディアの責任を報告書でも指摘されているんですけど」と切り出し、報告書に記載された「テレビ局をはじめとするマスメディア側としても、ジャニー氏の性加害を取り上げて報道すると、ジャニーズ事務所のアイドルタレントを自社のテレビ番組等に出演させたり、雑誌に掲載したりできなくなるのではないかといった危惧から、ジャニー氏の性加害を取り上げて報道するのを控えていた状況があったのではないかと考えられ」との箇所を読み上げた。
その上で「こういうふうな部分をあったのだろうなと思います」と指摘した。続けて「僕も少なくとも週刊文春の裁判の後は事実認定されているとのことなので、それも知っているわけです」とし「だけど僕も含めて僕の仕事じゃないと思っていたところがあるんです、それをやるのは。そういうふうな形で間接的に逃げていた部分はあるのかなと思います」と明かした。
続けて「僕は原発の事故の問題ね…原発に危険性があるということを事故の前から多くのメディアの人間が分かっていたのにもかかわらず、それを積極的に報道できなかった結果としてあんな事故が起きてしまったという思いを強く持ったにもかかわらず、この問題を自分の仕事ではないと思ってた人も報道関係者の中には多かったんじゃないかなと思います。それは結果的にこういう指摘になると思います」とコメントしていた。