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【U18】大阪桐蔭・前田悠伍、大学生相手に2回無失点 ロッテスカウト「あのチェンジアップは打てない」

先発の前田悠伍は2回無失点と好投(カメラ・竜田 卓)
先発の前田悠伍は2回無失点と好投(カメラ・竜田 卓)

 第31回U18ワールドカップ(W杯=31日開幕・台湾)で初めての優勝を目指す高校日本代表のエース・前田悠伍投手(大阪桐蔭3年)が先発し、2回3安打無失点の好投を見せた。

 初めての東京Dのマウンドで、前田が躍動した。高校日本代表のエースとして先発を任され、大学生を相手に堂々と渡り合った。「先発の役割を果たす。ゲームをつくることを、まず第一に置いた。低めに、丁寧に投げ込めました」。2回無失点の投球を冷静に見つめた。

 圧巻の立ち上がりだった。1番・宮崎一樹、2番・辻本倫太郎と続くプロ注目のしぶとい打者に対し、変化球を低めに落として連続で空振り三振を奪った。2回2死一塁の場面では、春の全日本大学選手権を制した青学大のリードオフマン・中島大輔を空振り三振に。この日の最速は145キロ。「バランスが良くなって、投げたいところに投げられている」と語った前日練習での感触通り、ストライクゾーンで勝負ができていた。

 「変化球なら、ツーシームとチェンジアップが一番通用するかなと思った」と前田。視察したロッテ・榎アマスカウトグループディレクターは「変化球を器用に投げ、ピッチングがうまい。ストレートの球速も戻りつつある。あのチェンジアップは、大学生でもなかなか打てない」と感心した様子で話した。

 W杯では、前回優勝の米国戦(9月3日)での先発が視野に入っている。「大学生を相手にやらせてもらって、気持ちで負けないところが一番勉強になった。台北に行っても、自分の出せる力を全て出して挑んでいきたい」。日本が誇る高校NO1サウスポーは、確かな手応えを持って悲願の世界一に挑む。(浜木 俊介)

 ◆U18W杯の流れ 12か国・地域が2組に分かれ、総当たりで5試合を戦う。各組上位3チームがスーパーラウンド(R)へ進出。スーパーRは別組の3チームと対戦し、順位は1次リーグで対戦した同組のスーパーR進出チームとの対戦成績を持ち越し、計5試合分で決定。上位2チームが決勝を、3&4位が3位決定戦を戦う。

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