スポーツ報知紙面で2016年から大好評連載中のコラム、仙道学編集委員による「仙ペン」が、WEBに登場いたしました! 時に叱咤(しった)あり、激励あり、涙に笑いと、巨人の「今」をあらゆる角度から分析します。また、仙ペンのピンチヒッター・星野和明編集委員渾身の「星一筆」も随時掲載します!

【仙ペン】長野がジャイアンツ

本塁打を放った岡本和真(25)を迎える(左から)小林誠司、長野久義
本塁打を放った岡本和真(25)を迎える(左から)小林誠司、長野久義

◆JERA セ・リーグ 巨人4―2阪神(27日・東京ドーム)

 「大型補強」と書いて巨人と読む。そんな時代もありました。でも、最近はささやかなものです。FAだって「MVP級」が移籍してきたのも、4年前の丸が最後。メジャーからビッグネームを獲得なんて、今じゃ夢物語だ。

 今季も地味と言っちゃ何だけど…いや、待てよ。この期に及んでジワジワと存在感を増している男がいるじゃないか。広島帰りの長野こそ、今シーズンの「補強の目玉」だったんだな。

 8月は、ここまで3本塁打。チームでは丸と並んで4位タイの数字だ。しかも打った相手は広島の大瀬良に阪神の西純、DeNAの東と一線級。得点圏打率だって岡本和や坂本を上回っているんだから。

 同僚のメンタルケアも抜かりない。優勝の可能性が遠のくと、どうしてもベンチの雰囲気がドンヨリするもの。そんな中、長野が明るく声がけしている姿をよく見る。5年前のことを思い出すな。

 2018年のシーズン終盤。巨人は9月半ばに大失速し、CS出場が危ぶまれていた。そんなキツい状況でも、当時の村田ヘッドや吉村コーチがメゲずに盛り上げていたという。

 「吉村さんのギャグに村田さんがツッコむという感じ。僕らが少しでもリラックスできるようにと。選手の自分たちで何とかしないといけないんですけど、ありがたいです」―。気配りにも歴史あり。そういうことなんですね、長野さん。

 そんなわけで前夜は国際武道大出身の鈴木康が満塁被弾。本日も同大学OBの伊藤将が強烈な2発を食らった。東海グループ((C)タツノリ)が連日の受難…なんてことはどうでもいいんです。やっと勝てたね。

 もちろん個人的にグッときたのは長野。7回のヒットエンドラン未遂だ。強引に右方向へ放った打球は好捕されたが、最後まで諦めず一塁へ滑り込んだ。しかも故障を防ぐために足からという周到さ。熱くてクールな背番号7の真骨頂。秋広に門脇よ、あれがホントのジャイアンツです。

 それにしても古巣復帰は現役最後の思い出作りなんて言ったのは誰だ。なめんなよ。来季もやってもらわないと困る。再来年? そこまでは知らんけど、できることなら40歳のユニホームも見てみたい。

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