快速はまだまだ健在・高林亮「まだ下の子が10歳なので、もう必死ですよ!」…飯塚G1ダイヤモンドレース初日

スポーツ報知
初日8Rで快走した笑顔が似合う高林亮

◆第66回ダイヤモンドレース(G1)初日(25日・飯塚オート)

 かわいい子どもたちのためにも、とうさんはまだまだ走らなければいけない。働かなければいけない。稼がねばいけない。

 湿り気がコースに残った8Rを高林亮が快走した。早めに先頭へ立つお得意の逃げ展開に持ち込むと、グングンと加速し、後続を悠々と突き放した。快速リョーが久々に帰ってきた。

 「たまたま自分に合った走路状態になってくれて、本当にたまたま久しぶりに逃げることができました。さすがの快速だった? いえいえ、最近はもう威張れるほどのスピードはないですよ。逃げる展開ならやっぱり速い? う~ん、それも昔みたいに自信はないです。仕事量は相変わらずこなしている? それもどうですかね。そこまで威張れるほどは…」

 口では「もう若いやつにはなかなか、かないませんよ」と言っているが、高林の武器は逃げる速さだけじゃない。そう、メンタルの調整、気持ちの切り替えが抜群に上手なところも、生存競争の激しすぎるこの世界で何とか高林が耐久できている大きなファクターである。

 「もう43歳ですし、体力だって落ちてきますよね。でも、自分は開き直っています。そういうことも全部楽しんで毎日働いています!」

 ロッカーでは愛すべきいじられキャラで、決して威張り散らかしたりしない。物腰が柔らかくて、今だにどこか弟分的な立ち位置に属しているが、そんな高林は3人の子を持つお父さんでもある。

 「そうなんですよ。高校生、中学生、小学生の子どもがいます。もう本当にみんなかわいいですよ。家なんて、もう本当にうるさすぎるぐらいで、毎日ワーワー生活しています。だから、まだまだ頑張って育てていかないとね。まだ下の子が10歳なので、もう必死ですよ! 今日のレースを見て、子どもたちも喜んでいる? いやあ、たぶん見てないんじゃないかな(笑い)。あっ、写真は真面目な顔をしたやつを使ってくださいね。変に笑っている顔を見られたら、バカにしてくるんで~」

 でもそれはだめです、高林さん。やっぱり高林パパは、笑顔が一番お似合いです。これからもたくさん勝って、たくさん笑顔になって、頼れるレーサー、頼もしいパパであり続けてください!(淡路 哲雄)

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