宝塚歌劇雪組の全国ツアー公演「愛するには短すぎる」(脚本・演出、正塚晴彦)「ジュエル・ド・パリ!! ―パリの宝石たち―」(作・演出、藤井大介)が25日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで華やかに初日の幕を開けた。
「愛するには―」は2006年の星組トップスター・湖月わたるのサヨナラ公演で初演され、11年星組・中日劇場公演(主演・柚希礼音)、12年・月組全国ツアー(主演・龍真咲)で再演され、今回が11年ぶり4度目の上演となった。
英ロンドンから米ニューヨークに向かう豪華客船内で、資産家の養子で婚約者がいるフレッド(彩風咲奈)と、船内ショーのメンバーで、幼なじみだったバーバラ(夢白あや)の間で起きる「短すぎる」4日間のドラマを描く。バーバラに恋をしたアンソニー(朝美絢)とフレッドの友人同士の絶妙な掛け合いで会場を沸かせた。
「ジュエル―」は今年4~7月に大劇場で上演されたショーの全国ツアー版。彩風、夢白を筆頭にしたカンカンダンスでカラッと明るい空気を劇場に充満させた。
トップ・彩風は初日のカーテンコールで「宝塚からほど近い大阪・梅田ではありますが、全国ツアーで来ますと、いつもより新鮮。皆様も近く感じられる。ただ…めっちゃ暑いで大阪!」と関西弁でスピーチした後「お客様も熱いで大阪!」とショーでは客席降りの演出もあっただけに、熱気を肌で感じた様子。「初日は頑張ったので、大阪名物、まずはお好み焼きを食べたいと思います。お腹いっぱいになって、皆様からいただいたパワーを胸に頑張りたいと思います」と語った。
ツアーは大阪から関東、東北、北海道と北上し、8道府県、9会場で9月18日まで上演される。