89年に出雲くにびき大学招待クロスカントリーリレーフェスティバル(現・出雲駅伝)が誕生し、学生3大駅伝が整備された。90年度に大東大が3冠を達成すると、2校目のチャンスを迎えたのが99年(98年度)の駒大だ。大八木弘明コーチと、学生長距離界のエースとなった藤田敦史を中心に出雲、全日本を優勝。箱根駅伝も初の優勝に大きく近づいた。往路は4区を担った藤田で首位に浮上。往路優勝を飾った。
だが、その前に立ちはだかったのが86~89年に4連覇を飾った順大だ。1分50秒差の2位から駒大を追い、9区の高橋謙介で逆転。9度目の優勝を飾った。順大と駒大は、この年から2強を形成。翌2000年に駒大が初の総合優勝を飾ると、01年には順大が大学駅伝3冠を達成。02~05年には駒大が順大以来となる4連覇を達成し「平成の常勝軍団」と呼ばれるようになった。【次回は道の記憶】