スポーツ報知紙面で2016年から大好評連載中のコラム、仙道学編集委員による「仙ペン」が、WEBに登場いたしました! 時に叱咤(しった)あり、激励あり、涙に笑いと、巨人の「今」をあらゆる角度から分析します。また、仙ペンのピンチヒッター・星野和明編集委員渾身の「星一筆」も随時掲載します!

【仙ペン】「お立ち台率」が高過ぎる 

決勝ソロ本塁打のブリンソンと勝ち投手の鈴木康平(カメラ・今成 良輔)
決勝ソロ本塁打のブリンソンと勝ち投手の鈴木康平(カメラ・今成 良輔)

◆JERA セ・リーグ 巨人8―4ヤクルト(22日・東京ドーム)

 甲子園決勝のチケットが当日を待たずに完売したという。当然だろう。史上7校目の連覇を目指す王者と107年ぶりの優勝に王手をかけた古豪の対決。売れ残りのある方がおかしい。

 この構図、どうしても2006年を思い出す。V3を狙った駒大苫小牧と創部101年目の夏初制覇に挑戦した早実。今年とそっくりじゃないか。

 両校のキャラクターというか立ち位置も似ているよね。駒苫も仙台育英も「白河の関」を越えて優勝旗を持ち帰っている。そして早稲田と言えば慶応じゃないですか。あれから17年。今回はどちらが…いや、こうなったら「伝説の決勝再試合」をおかわり君だ。

 さて2006年の球界だけど、盛り上がったのは甲子園だけじゃない。第1回のWBC。王さん率いる侍たちが、世界の頂点に駆け上がった。これも今シーズンと共通してますよね。

 こうなると気になるのは我が軍のこと。2006年の巨人はどうだったか。残念ながら答えることは差し控えたい。えっ、4年連続のV逸、それもBクラス転落だって? 誰だ、それは言わない約束のはずだ。

 そんなわけで歴史は繰り返すのか。6回、中村に同点のスクイズを決められた時、その言葉が頭をよぎった。1点を追う7回。重信がけん制で刺されると、不安は絶望に変わった。

 中村にスクイズって、つい1か月前に食らったばっかりじゃないか。重信だって今年は一味違うと信頼してたのに。やはり、ここぞの場面での勝負弱さは健在だったか…なんてボヤきまくっていたら、世界は一瞬で変わっていた。秒殺の同点、逆転、ダメ押し劇。これ、ホントに巨人なのか。

 ごめんね丸。広島時代はもちろん、今だって「巨人の天敵」だなんて嫌味を言って。重信も王さんや佑ちゃんと同じ早実OBじゃないか。いつか最高のドラマを見せてくれ。

 とにかく勝ちに不思議の勝ちあり。マツダで味わった屈辱が、ちょっぴり癒やされた。もちろんAクラス争いがやっとの状況は変わらない。だけど「優勝しましょう」なんてブリンソンに言われると、厳しい現実を忘れちゃうね。それにしても、お前さん。成績の割に「お立ち台率」が高過ぎるんだよ。

試合詳細

巨人

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