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【こちら日高支局です・古谷剛彦】北海道サマーセール良い流れでスタート…21年取引馬ミックファイア表彰

スポーツ報知
サマーセールで行われたミックファイアの表彰式

 21日から25日の5日間、新ひだか町静内の北海道市場でサマーセールが開催されている。初日から好天に恵まれ、本州を思わせるような蒸し暑さが続き、あいさつ代わりに「暑いですねー」と言葉を交わしている人が多い。

 気温だけでなく、競り自体も熱気に満ち溢れ、21日の売却総額は14億4860万円(金額は税別)、売却率は78.87%と前年を上回り、初日で良い流れを作った。22日にはブラックカシミール2022(牡、父スワーヴリチャード)が、午後6時時点での最高価格となる3100万円で、(有)ノルマンディーファームが落札した。

 新種牡馬ランキングのみならず、2歳リーディングを走っているスワーヴリチャード産駒の牡馬で、500万スタートから一気に競り上がり、今回初の3千万円超えとなった。一昨年、昨年と60億円を超えているが、今年の活気ある状況だけに、レコードを樹立する可能性も十分にある。

 サマー初日の競りが始まる前、21年サマー取引馬で、今年の南関東三冠を無敗で制したミックファイア(牡3歳、大井・渡辺和雄)を讃え、関係者に対して表彰が行われた。馬主の星加浩一氏の代理として、渡辺和雄調教師がトロフィーを受け取った。御神本訓史騎手も北海道市場に駆け付け、高橋ファームとともに記念撮影に参加した。

 シニスターミニスター産駒は日高で人気を博しているが、ミックファイアの三冠達成直後のセレクションセールでは、9400万円で落札されるなど上場された5頭が完売。サマーセールでも18頭が上場予定で、初日は3頭が完売。2日目も社台ファームが1400万円でグローリアスヴォレ2022(牡)を落札するなど、注目度が非常に高い。

 また、初日には、授業の一環でサラブレッドの生産、馴致を実習に取り入れる唯一の公立高校である、北海道静内農業高校の生産馬が上場された。ナリタトップスター2022(牡、父ノーブルミッション)は200万円でジャパンアクセスコーポレーションが落札した。3年生16人で育てた馬が無事に落札され、ナリタトップスター2022とともに集合写真の撮影も行われた。

 佐賀競馬場の真島元徳厩舎に入厩予定だが「息子(二也さん)が静農を卒業しているので、静農の生産馬は競りに参加しているんですが、近年は高くて手が出ませんでした。今回はオーナーに落札して頂けたので、息子も喜んで一生懸命やってくれると思います」と、真島調教師は笑顔で話していた。(競馬ライター)

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