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【船上カメラマン】食わせ釣りのショウサイフグ好調!大型のアカメ、コモンも!富津港・浜新丸

スポーツ報知
フグ釣りの間、東京湾にきれいな虹が架かった

 内房・富津南沖でショウサイフグが釣れている。報知指定・浜新丸では今季、7月17日から乗合船が始まり同23日には30センチ級のアカメフグやコモンフグも交じってトップが39尾釣った。同29日にもトップが23尾を記録、今月に入っても好調を持続している。浜新丸では胴付き仕掛けの食わせ釣りで狙っている。竿先をわずかに引き込む繊細なアタリをとるのはカワハギ釣りにも通じ、難しいけれど面白い。

フグと知恵比べ 

 富津港を出て約20分、富津南沖に到着。濱名博一船長の合図で釣り開始。3本のハリに甘エビ餌を付けて水深10メートルに落とした。海底にオモリを付けて魚信を待ったが、竿先には反応がない。だが、約20秒待って巻き上げてみると餌がまったくなく、ハリは丸裸にされていた。「餌取り名人」の異名をとるショウサイフグの仕業だ。

 釣り人とフグの知恵比べ。そんな中、左舷の胴の間で竿を出していた山武市の杉田康さん(52)が良型のショウサイフグを上げた。「(フグは)底にいますね」と杉田さん。胴突き3本バリの下、オモリのすぐ上に4本目の枝バリを出して底近くを泳ぐフグを狙っていた。この日、杉田さんは大型のアカメフグを含む15尾を釣り上げた。

 右舷では中央区の星山孔徳さん(49)と息子の大雅さん(14)、その友人のダンさん、孔徳さんの友人で千葉市からきた佐久間基さん(44)の4人が並んで釣っていた。フグ釣りは3回目という大雅さんだが、佐久間さんが「大ちゃん(大雅さん)は釣りが上手ですよ」と言うとおり、序盤からショウサイフグをポンポンと釣り上げ、カワハギとの一荷釣りもあった。大雅さんと孔徳さんは仲良く10尾ずつ釣った。

 虹架かって好調 海は湖のように静かだった。午前8時過ぎ、にわか雨が降った後、きれいな虹が架かった。これを目にした佐久間さんは「これからですね」と大張り切り。大型のアカメフグを連続で釣り「デカいです」と笑顔を見せていた。「オモリは底ですよ。(誘い方の)引き出しは少ないので、基本の通りにやっています」と佐久間さんはアカメフグを含む15尾をゲットした。

7月中旬に39尾 7月中旬にトップ39尾と好スタートを切ったフグ釣り。これから秋にかけてが数釣りのシーズンだ。「魚影は例年並みに濃い」(濱名船長)ので、今後が楽しみ。釣ったフグは処理免許を持つ船長が、帰港後に危険部位を取り除いてくれるので安心だ。釣って面白く、食べては絶品のフグ。この夏、挑戦してみてはいかがだろう。

(ペン&カメラ・越川 亘)

 魚信見分けられず 船上カメラマンも取材の合間に挑戦したが、フグにもてあそばれてしまった。佐久間さんと同じくオモリを底に着けてアタリを待っていたが、餌を取られまくった。なんとかアタリを捉えても、釣れるのは小さなカサゴ、ベラばかり。結局、小型のショウサイフグ3尾に27センチのカワハギを1尾加えるにとどまった。

 敗因は竿にあった。使ったのは硬めのカワハギ用の竿。竿先に出る微妙な魚信を見分けることができなかった。昨年は満足いく釣果を上げたが、その時はキス竿だったことを思い出したが、すべては後の祭り。濱名船長は「食わせのフグは一番難しい釣りかもしれない。コツは『習うより慣れろ』だね。専用の竿を使うといい。竿先にきちんと魚信が出るからね」とアドバイスしてくれた。

 ◆めも ショウサイフグ釣りの近況、乗合船は富津港浜新丸(TEL0439・87・4967)。乗合船は午前5時までに集合。料金は甘エビ餌1パック、氷1個付きで1万円。追加の餌は1パック500円。駐車場完備。

 このほか茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157)では木、土、日曜日に乗合船を出す。

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