◆第66回オールスター競輪(G1)3日目(17日、埼玉・西武園競輪場)
3日目11Rガールズケイリンコレクション2023西武園ステージ「ガールズドリームレース」は、ファン投票1位の児玉碧衣(28)=福岡・108期=が残り1周から仕掛けて優勝を飾った。
2着に敗れた昨年の分、いやファン投票1位に連続で選出された7年分の思いを込めて、児玉が仕掛けた。最終ホームで佐藤が出切り、いったんはその後ろで落ち着くことも頭をよぎった。「昨年佐藤さんに負けて、3月別府のコレクションでも負けた。でも、彼女だけを警戒してもうまくいかないと思って、今回のテーマは力を出し切ることに絞った」。佐藤のスピードが乗り切る前に、1コーナーから踏み込んで先頭へ。太田のまくり追い込みをしのいで、2年ぶり3度目の栄冠に輝いた。
今年新設されたガールズG1の「パールカップ」(6月岸和田)で初代女王の座に就き、早々と年末の立川「ガールズグランプリ」の出場権をゲット。だが、レース前の賞金ランクでは久米に次ぐ2位。それでもこの優勝で380万円を加算し、トップに立った。「声援も大きくて、勝ててうれしい。何を買うか決めていなかったけど、使います(笑い)。残り2つのGIも勝ちたいし、グランプリも」と夢は膨らむ。
◆児玉 碧衣(こだま・あおい) 1995年5月8日、福岡・大野城市生まれ。28歳。筑陽学園高卒。日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)108期生として、2015年7月松戸でデビュー(〈1〉〈1〉《2》着)。18年松戸「ガールズドリームレース」でビッグ初V。同年の静岡「ガールズグランプリ」も制覇。「グランプリ」は19年立川、20年平塚も勝って3連覇。今年6月には岸和田「パールカップ」でG1優勝も果たした。169センチ、67キロ、太もも66センチ。血液型O。