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鍵山優真「より魅力的な選手になりたい」 けがを乗り越え、新シーズンがスタート 男子フリー一問一答

スポーツ報知
フリー後、取材に応じた鍵山優真

▽木下トロフィー争奪大会 男子フリー(8月12日、木下アカデミー京都アイスアリーナ)

 左足首の故障を乗り越え、約8か月ぶりに実戦復帰した鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)は、140・49点、合計211・47点で3位に入った。SPで転倒した4回転サルコーを修正し、確実に成功。終盤のスピンでは、左ふくらはぎをつるまさかのアクシデントも、最後まで滑り切った。鍵山のフリー後の主な一問一答は以下の通り。

 ―脚は?

 「大丈夫です。すみません、ご心配をおかけして。最後のスピンの脚を持ったときに、ちょっとつってしまって。疲れているときとかは、練習のときとかもよくあることなんですけど、試合でやってしまったので、すぐに次のスピンがあるので、早く終わって、『治れー』と思ってなんとか頑張ってみたんですけど、治らなくて。一応、大丈夫です」

 ―ジャンプの感触

 「頑張ったんじゃないかなというふうに思っています。サルコーも昨日のミスをしっかり修正できたので、良かったと思いますし、アクセルも、アクセルはちょっとまだ解析というか、できてないんですけど、回りすぎたのか、コースをちょっと内側に入ってしまったのかちょっと分からないんですけど、そこらへんのミスが、いつもあまりミスしないんですけど、ちょっとそこが出てしまったので、もう1回あとで映像を見直して、どこが悪かったのか考えて行こうと思います」

 ―ジャンプの時に脚になにかがあったのかと思いました

 「それは全然なくて、ちょっと名前のコールの前に、ダブルとかトリプル確認してるときに、『あれ?』とは、『ちょっと怪しいな』っていう段階だったんですけど、それでもなんとか頑張ってくれって気持ちで、最後、1個手前のスピンまで頑張ってもってくれたので、良かったと思っています」

 ―今季初の試合、得たものは?

 「SPのときはちょっと試合の感じだとか雰囲気だとか久しぶりだったので、あんまりつかめていなかったんですけど、今日は公式練習からだいぶいいペースで練習もできていたので、そこの積み重ねをしっかりと、いろんな大会に出てしっかりと試合の感覚を取り戻して、もっともっといい演技ができるように頑張りたいと思います」

 ―練習でのジャンプの確率は?

 「普段の練習だとか今日の公式練習はかなり、いいもので練習はできていましたし、あとは本当に試合勘というものを取り戻すだけなのかなと思っているので。そこさえしっかりと感覚をつかむことができたら、ほんとに練習通りできると思うので。調子自体は全然悪くないので、しっかりと、やっぱり経験不足ってものが、去年の空いた1年間でとても大きく感覚が緩んでしまっているので、そこだけしっかりとって感じです」

 ―振り付け師のシェイリーン・ボーン氏とトレーニングもしたと。生かされたことは?

 「そうですね。シェイリーンのとこと、ローリーのとこで、別々でブラッシュアップやって。シェイリーンのときはほんとにもう体あちこち動かして、体幹をしっかりと、深いエッジで体をほんとにうまく倒す練習だったりとか、そういうダイナミックな動きっていうのをたくさん教わったので、そこら辺をショートにもっと生かしていけたらいいなって思うのと、フリーに関しては、もっと細かな指先の動きまでもっとしっかりと意識して、しっかりと音をはめてやっていけたらいいなっていうふうに思っているので。今日はちょっとジャンプジャンプに集中しちゃっていたので、細かい間の動きとかは、まあ練習よりかはっていう感じだったんですけど、最後のステップは、レベルはちょっとまだ見てないので分からないんですけど、意外と体力も余っていたので、思いっきりできて良かったなと思っています」

 ―コレオが力強く、ステップはすごく上半身を使って。強化してきたものの手応えは?

 「そうですね。このフリーは前半、そして中盤、コレオ辺りの中盤と、ステップから最後にかけた終盤で3パートくらいで、曲調がだいぶ大きく変わっているので、そこら辺の強弱っていうのをもっとうまく引き出せたら良かったなっていうふうに思ってるんですけど。そこら辺はもっと練習してっていう感じなので、しっかりと自分がやりたい、どう見せたいかっていうのをもっとお客さんに伝えられるように、頑張りたいなと思っています」

 ―足がつったのは?

 「疲労っていうのもあったと思いますし、あとは、えっとー、ほんとにたくさん集中して動いているので、ちょっと水分補給が足りなかったのかなって思ったりもするんですけど。外も暑かったりするので、もっと自分のコンディションをもっと細かに、小さな変化でもしっかりと気付けるように、今後はやっていきたいと思っています」

 ―今季は一戦一戦どんな戦いをしていきたい?

 「今大会は、ほんとにたくさんの課題が見つかって、今後、CSから全日本に向けてどう積み上げていけばいいかって計画をまた改めて立て直すことができるいい機会だったなっていうふうに思っているんで。まずは本当に、試合の感覚だったりそういうものを取り戻すのが、それは経験でしか。そこら辺と、あとはジャンプの調子悪いときに、どう立て直すかっていうのが昨日から含めて自分の課題だと感じたので、そこら辺をしっかりと考えてやっていきたいなと思います」

 ―つらないように食生活は気を付けたりは?

 「栄養的な部分に関しては、栄養士さんに試合のときのスケジュールとかを送って、アップの前に『これ食べた方がいいよ』だとか、『夜ご飯は疲労残さないようにこれ食べた方がいいよ』とか、そういうことを教えていただいて、問題はなかったかなと思ってるんですけど。初戦ってこともあって、自分の予想より結構、まあ公式練習動いてたりもしたので、そこら辺の疲労っていうのが、つながってしまったのかなと思っているので。そこら辺また、どうしてつってしまったのかっていうのをトレーナーさんとか、栄養士さんに相談していきたいです」

 ―(足をつって)激痛をすぐに収める方法ある?

 「もう分からないです。とにかく、普段の練習のときは一旦上がって診てもらってみたいなことはできるんですけど。とにかくたたいてたたいて、『治れー』って祈りながらやっていました」

 ―今回はすぐに収まった?

 「収まってはいなかったですけど、最後のスピンまで。でもまあ、頑張りました」

 ―次の試合は?

 「ロンバルディアで、9月頭で時間が空くので、今回結構レベルも落としていたりするので、そこら辺を振り付け師の方とブラッシュアップを一緒に行いながら、改善していけたらいいなと思ってます」

 ―久々の試合で収穫は?

 「今季、早い時期に試合出れてほんとに良かったと思っていますし、(三浦)佳生君だったり(佐藤)駿とも一緒に出て、ほんとに2人の本番の強さだったり、去年も戦ってきたなっていうやっぱり感じは見ててすごくあるので。早く2人に追いついていけるように、ほんとに頑張りたいなっていう気持ちです」

 ―国際大会は1年半ぶりくらいになる

 「ジャンプに関しては、少しずつサルコーもトウループもやっていけたらいいなと思いますけど、自分が一番大事にしているのは、自分にしかできない表現をするっていうのが、やっぱり今季は特に魅力的な、より魅力的な選手になりたいと思っているので。そこら辺の表現をもっともっと、SPは力を入れたり抜いたりする緩急だったり、フリーも段々曲が盛り上がってくるので、そこで疲れないように、もっとトレーニングしていけたらいいなと思ってます」

 ―けがしたことで練習にリミットをかけたり?

 「そこら辺は父がうまく計画を立ててやってくれたので、僕はそれに従ってというか。今まで大きなけがあんまりしたことがなかったので、そういうところはやっぱり、いろんな経験をしている父が詳しいので、一緒に計画を立てながら、うまくここまでやっていけたらなっていうふうにやっています」

 ―焦ることはなかった?

 「自分としてやっぱり、思ったより今結構順調に来ているので、けが治ったとはいえ、まだ気は抜けないのでしっかりとコンディションを確認しつつ、次の大会はもう、やっぱりジャンプとか失敗してるので、そこら辺を安定させることと、あとはしっかりとスピンとステップのレベルを取れるように、そしてGOEもしっかりと稼げるように頑張りたいと思っています」

 ―ジャンプはどれほど戻っている?

 「でも、一応4―3とかも練習してたりして、SPは今3―3でやってるんですけど、いつでも4回転2本入れられる準備はもう整っているので。そこら辺の体力と、自分の体のコンディションしっかりと整えて準備していきたいなと思っています」

 ―改めて昨年の全日本に出たことを振り返って

 「まずはほんとに出たことに関しては全然後悔してなくて、自分の弱さっていう部分に改めて気付けたからっていうところはあるので。出て良かったなとは思いますし、そこで悔しい思いをしたからこそ、また来季は絶対にけがを治して、もう100%復活して頑張ろうと気持ちがすごくあったので、自分的にはほんとにプラスになる試合だったなと思っています」

 ―試合でしか得られない気持ちを得られた?

 「そうですね。ほんとに自分はお客さんのいる試合がすごく大好きなので、また元気な姿を見せたいなっていう気持ちでいっぱいでした」

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