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【こちら日高支局です・古谷 剛彦】ブリーダーズゴールドCに札幌記念 北海道盛況の今週はクローバー賞のオオイチョウに注目

スポーツ報知

 今週は17日に門別競馬場でブリーダーズゴールドC、20日は札幌競馬場で札幌記念が行われる。北の大地が最も盛り上がる1週間となる。ブリーダーズゴールドCは来年から9月上旬に移行することが発表されており、お盆時期の開催は最後となる。地元馬の出走は3頭のみ。JRA勢の争いとなる可能性が高く、関東オークスを快勝したパライバトルマリン(牝3歳、美浦・林厩舎)を中心に推す。

 グランブリッジが昨年優勝するまでは、関東オークス馬は2着が最高だった。そのジンクスが破られたことで、斤量の恩恵がある3歳馬が優位と考えるた方が良いだろう。対するテリオスベル(牝6歳、美浦・田島厩舎)は少頭数と外枠が好材料。前年より早めに先頭に立つ形が取れそうなだけに、打倒3歳馬をかなえるチャンスだ。

 札幌記念は一昨年のダービー馬・シャフリヤール(牡5歳、栗東・藤原厩舎)と連覇を狙うジャックドール(牡5歳、栗東・藤岡厩舎)、さらに昨年の香港ヴァーズを制したウインマリリン(牝6歳、美浦・手塚厩舎)らが出走し、好メンバーが集う。今夏の北海道は例年以上に暑く、夏に強い牝馬に魅力を感じる。マーメイドSで復調の兆しをつかんだウインマイティー(牝6歳、栗東・西園正厩舎)は、20年のオークスで2着ウインマリリンと首差3着の競馬を演じている。G1勝ちはないものの、ブエナビスタやモーリスが敗れるなど、実績通りにいかないのも札幌記念。ウインマイティーの激走を期待したい。

 そして、2歳のオープン特別・クローバー賞には、ホッカイドウ競馬から4頭が参戦する。その中で、新種牡馬・ゴールデンバローズ産駒のオオイチョウ(牡、小国厩舎)はデビュー戦の差し切り勝ちに芝適性を感じた。盛岡でもフジユージーン(牡、岩手・瀬戸幸厩舎)が2戦とも圧勝し、岩手2歳のNO1の座に君臨している。初年度産駒は9頭しかいないものの、大物が現れ、地方競馬の調教師や馬産地の一部関係者もゴールデンバローズに関心を持つ人が出るほど。その後の産駒はいないが、産駒の活躍で種牡馬復活の可能性が模索されている。JRA勢は強力だが、オオイチョウはぜひ覚えておいて欲しい。(競馬ライター)

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