スポーツ報知紙面で2016年から大好評連載中のコラム、仙道学編集委員による「仙ペン」が、WEBに登場いたしました! 時に叱咤(しった)あり、激励あり、涙に笑いと、巨人の「今」をあらゆる角度から分析します。また、仙ペンのピンチヒッター・星野和明編集委員渾身の「星一筆」も随時掲載します!

【仙ペン】我らが永遠のドラフト1位

9回2死、大田泰示が左越えソロ本塁打(カメラ・相川 和寛)
9回2死、大田泰示が左越えソロ本塁打(カメラ・相川 和寛)

 先発投手が好投すれば打線が沈黙。珍しく逆転に成功しても、今度はリリーフが踏ん張れない。2023年夏の巨人です。三位一体の逆。三つどもえで足を引っ張り合ってどうする。

 岡本和が9本塁打を放った2日からの6試合。それでも3勝3敗の五分がやっとだった。4番がこれだけ打てば、普通、全勝でしょう。少なくとも勝ち越してなきゃおかしい。

 3タテを食らった先日の阪神戦。「相手チームはいいところで1本出て、我が軍はもう1本というところで出なかった」。原監督の敗戦の弁はシンプルだったけど、ツキや運が絡むだけに特効薬は見当たらない。

 それでも、やれることはやろうよ。まずはベンチに盛り塩だ。選手たちも日頃の行いを正そう。とりあえずは「一日一善」。大谷のようにゴミを拾うところから始めてみるか。

 そんなわけで、なでしこジャパン。心の底からグッときた。結果は「相手チームはいいところでPKを決めて、我が軍は…」なんだけど、こっちとは全然違うな。根性とか意地とか執念とか―。令和の今、死語になりつつある言葉が胸にこみ上げてきます。

 いや、巨人だって頑張ってた。横川がキャリアハイの投球。でも、クライマックスは5回1死一、二塁で迎えた自身の打席かもしれない。前回4日の広島戦では、似たような場面で代打を送られている。

 勝利投手の権利を手にする寸前での非情交代。だから本日も「まさか…」と心配になった。だけど、さすがに今回はベンチも微動だにせず。自力で「タツノリの壁」を突破したじゃないか。偉いぞ。

 そして長野だ。仕事を終えた横川にベンチでエールを送ると、直後に勝ち越し弾。カッコいいって、こういうことだよ。マジで涙が出てきたけど、フライング号泣している場合じゃなかったな。駄目な僕。

 ぬか喜びなんてしているから救援陣の詰めもデミグラスソースになるし、ひいては、なでしこたちを…やめましょう。無力な自分を責めても意味がない。

 それにしても、あの男にトドメを刺されるとは。右翼から浅野のプロ初安打を見届けた2008年の巨人ドラフト1位です。大田さん、そりゃあ燃えるよね。

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