広島はシーズン100試合を消化し、阪神と首位を争う2位と好位置にいる。開幕前に評論家が軒並み「最下位」と予想したのは、過去のこと。5年ぶりリーグ優勝を視界に捉え、新井貴浩監督(46)が勝負どころと位置付けてきた「8月中旬」を迎える。ヤクルト、中日の下位2チームと敵地6連戦を終えれば、15日から阪神と本拠地3連戦。まさに、勝負どころの直接対決となる。
指揮官は、その大事なカード初戦の先発に大瀬良を送ることを決めた。0―13で大敗した6日の巨人戦(マツダ)で3被弾して5回4失点。そこから、中8日。登板間隔が空くのは、前回登板の内容が理由ではない。「(大瀬良)大地には、だいぶ前から(15日先発を)伝えてあった」。すでに自己ワーストに並ぶ9敗(4勝)を喫している。大一番の先発として“適任”ではないという声もあるだろうが、新井監督が言う「みんなが認めるエース」だからだ。
今季のチームの奮闘は、勝ち頭の床田を筆頭に投手陣の踏ん張りによるものが大きい。10連勝した直後の3連敗を取り返した8月上旬の3連勝は、2年目左腕の森、イニングまたぎで熱投した大道、指のマメで離脱した森下の代役の玉村と、若手3人が白星を手にした。新井監督は「日替わりでヒーローが出てくるとチーム全体が盛り上がるし、そういうチームは強い」と喜んだ。
一方で、より必要なのは大瀬良の復活だと考えている。大瀬良も対阪神初戦の先発を託された意味を誰よりも理解している。16~18年のリーグ3連覇の経験者。「若い選手は(昨年まで)ずっとBクラスで、しびれるようなゲーム展開はできていなかった。もちろん先を見たい気持ちもあるけど、優勝していた時も目の前の一試合だけを見て戦っていた。みんなで勝って、それをどんどん重ねていくにつれ、少しずつ(優勝が)見えてくると思う」。逆転Vへの重要な阪神戦は、大瀬良にとっても、チームの信頼に応えるべき大事なマウンドになる。(広島担当・畑中 祐司)
コラムでHo!とは?
スポーツ報知のwebサイト限定コラムです。最前線で取材する記者が、紙面では書き切れなかった裏話や、今話題となっている旬な出来事を深く掘り下げてお届けします。皆さんを「ほーっ!」とうならせるようなコラムを目指して日々配信しますので、どうぞお楽しみください。