【甲子園】日大三マネジャーの加藤愛莉さん　エース・安田は「ほんと変わってる」歴代総理暗唱…自作問題配布…

◆第１０５回全国高校野球選手権記念大会第４日　▽１回戦　日大三３―０社（９日・甲子園）

　日大三（西東京）の右腕エース・安田虎汰郎（３年）が社（やしろ、兵庫）を２安打に抑え、今大会初の完封勝利を収めた。

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　巨人・加藤健２軍バッテリーコーチの長女で、日大三のマネジャーを務める愛莉さん（３年）が「ほんと変わってる」と笑いながらエース・安田の素顔を明かした。中学時代に生徒会長だった右腕の特技は「歴代総理大臣の暗唱」。入寮初日の自己紹介で披露し、部員の度肝を抜いた。

　成績はズバ抜けており、野球部が赤点を取ると部活に参加できなくなるルールを知ると「テスト前に自分で予想問題を手書きで作って、コピーして皆に配るんです。変ですよね。でも（チームで）浮かない。誰よりも熱い心の持ち主で、愛されてます」。ちなみに対策問題の“精度”は抜群で、何度も仲間を救ってきたという。

　ホテルのホワイトボードはいつも、対戦相手全打者のデータでビッシリ。「ずっとビデオを見て研究して…。誰よりも野球に真面目です」。愛莉さんは２回戦から記録員としてベンチ入りする予定。完封勝利で、「夢」をつないでくれた。（堀内　啓太）