◆JERA セ・リーグ 巨人2―5阪神=延長11回=(9日・東京ドーム)
「自力V消滅」と言えば球界では秋の季語だったはずだ。それが昨今の気候と同じく、どうにもサイクルがおかしい。昨年の巨人なんて秋どころか、梅雨真っ最中の6月26日。球団史上最速の惨事でした。
この際だから昨シーズンの「消滅一覧」をおさらいしてみようか。9月2日には「自力CS」が、同18日には「V逸」が決定…ってやめましょう。これ以上は耐えられません。
あえて嫌なことを蒸し返したのにはワケがある。「自力…」から「V逸」までのタイムラグに注目してほしい。2か月以上もあるじゃないか。ヤクルトだって大失速をやらかしている。勝負は家に帰って風呂に入るまで分かりません((C)長嶋さん)。
そんなわけで暦の上では秋だもの。何が消えても驚かない。でも本日の白星まで消えるのか? 中田翔の逆転弾で普通は勝つ。勝たなきゃおかしい。びっくりしてアゴが外れそうだよ。
グリフィンが不憫(ふびん)だ。7回に先制を許して、なお1死一、二塁のピンチ。ここを併殺で切り抜けた直後だった。美守の吉川を両手を広げて迎え入ると、お尻をポーン。涙が出てきた。援護がなくても恨み言一つ言わず、チームを鼓舞し続ける姿。お前さんたち、グッとこないのか。
それに比べてビーディはどうした。いくらナイスガイでも試合をぶち壊されてはたまらない。延長11回のマウンド。完璧に目が泳いでいた。
これは誰かに似ていると思ったら、神奈川県知事の黒岩さんじゃないか。あの人、広末さんの件がなかったら今年のスキャンダル大賞…なんてことは全く関係ない。とにかくグリフィンに謝れ。
そしてブリンソン。この期に及んで、笑わせてくれなんて誰が頼んだ。「確信歩き」からのシングルヒット。あれはないよ。ものはついでに今度は「バット投げ」からのライトゴロとかやらかしてみろよ。
「前を向け」がこんなときの決まり文句だけど、もうどこが前だか後ろだか分からない。それでも戦いは続く。今季の阪神戦は残り9試合。全勝すれば9ゲームは縮まることを胸に刻んでみよう。とりあえずは戸郷の「昭和投球」になけなしの希望を託したい。