Twitter facebook Instagram YouTube

【仙ペン】「祭りのあと」に気をつけろ

スポーツ報知

◆JERA セ・リーグ 広島0―13巨人(6日・マツダスタジアム)

 広島に「8月6日のプロ野球」が復活したのは2011年のこと。実に53年ぶりの試合だった。バックスクリーン上には半旗。鳴り物の応援もなく、試合前には被爆したピアノによる演奏が行われた。

 当日の相手はジャイアンツ。そして、53年前、つまり旧広島市民球場の「8月6日ラスト開催」となったのも巨人戦だった。不思議な巡り合わせですね。

 その1958年8月6日の試合はダブルヘッダーで行われた。第1試合では長嶋さんが初めて「4番」に座っている。いきなりホームランを打つあたりが勝負強いというか、ミスターなら当然か。

 そんなわけで、2023年のピースナイター。「4番の日」でした。我らがキャプテンが止まらない。打ちそうなオーラがダダ漏れしている。こんなこと言ったら何ですけど、昨シーズンの村上みたいだ。

 「8月6日」は平和を願う日。だけど、ここ数年は巨人にとって珍妙なことが起きる「特異日」でもあった。17年の中日戦では重信の「三角ベース事件」が起きている。詳しい説明は省きますが、二、三塁間から二塁を踏まずに一塁へ帰塁したアレです。

 さらに20年には、甲子園の阪神戦で増田大が緊急登板。11点差の8回1死からマウンドへ。2人をピシャリと抑えている。かと思えば、21年はハイネマンの獲得が発表された。誰? そうですよね。恐らく球団史上最も印象の薄い助っ人かもしれない。

 記憶に新しい昨年は「宇宙人」こと井納さんがDeNAから移籍後、お待たせの初勝利…いや、これは別に笑うところじゃない。

 だから、今年も何か起きるはず。そんな変な期待をしてたんだけど、5発&完封リレーってどういうことだ。完璧すぎてツッコミどころがないじゃないか。

 それでも小さな声で言わせてもらえば、今季のチームは「祭りのあと」が寒いんだ。阪神は地味に1点差で逃げ切った。火曜日からの3連戦。不安がないと言えばウソになります。

 でも、久しぶりのAクラスじゃないか。素直に喜ぼうよ。ちなみに12年前の復活ピースナイター。ここでも巨人は勝って3位に浮上している。歴史には面白い偶然がありますね。

巨人

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×