フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌五輪を連覇し、昨年7月にプロ転向した羽生結弦さん(28)が4日、自身の公式SNSで結婚を発表した。羽生さんは「今後の人生も、応援してくださっている皆様と、スケートと共に、全力で、前へと、生きていきます」などと思いをつづった。
羽生結弦さんが「1」並びの午後11時11分、ビッグサプライズを発表した。「この度、私、羽生結弦は入籍する運びとなりました」。結婚日、お相手についての言及はなかったが、めでたいアナウンスに世界中から祝福の言葉が相次いだ。
4歳で始めたスケートと共に生きてきた。ソチ五輪、平昌五輪で2つの金メダルを手にし、昨年2月の北京五輪ではクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑んだ。そんな希代のアスリートが、プライベートでも幸福をつかんだ。
「今日も、人生をかけて『羽生結弦』のスケートを深め、一生懸命に努力を続け、進化していきます。これからも、最高のスケートができるよう、一つ一つ、一瞬一瞬を積み重ね続けます」。この日つづられた言葉には、スケーターとしての決意が込められていた。
昨年7月19日にプロ転向を表明後も「羽生結弦」というスケーターの進化を明確にし、フィギュアスケートの可能性を広げてきた。今年2月26日にはスケーターでは史上初となる単独による東京ドーム公演「GIFT」を開催。制作総指揮も担い、2つの新曲を含む12演目を2時間半、熱演した。
どんな時も全力で生きてきた。「今後の人生も、応援してくださっている皆様と、スケートと共に、全力で、前へと、生きていきます」。羽生結弦はスケートで語る。ファンの応援と、新たな支えを力に、挑戦は、これからも続いていく。(高木 恵)
◆羽生結弦さんプロ転向後の主な活動
▽2022年7月19日 都内で決意表明会見を開き、プロ転向を発表。
▽8月7日 公式YouTubeチャンネル「HANYU YUZURU」を開設。
▽8月10日 アイスリンク仙台で公開練習「SharePractice」を行い、プロスケーターとしての滑りを初披露。
▽11月4、5日 初のワンマンショー「プロローグ」横浜公演に出演。
▽12月2、3日 「プロローグ」八戸公演。
▽23年2月26日 スケーター史上初の単独東京ドーム公演「GIFT」を開催。2つの新曲を含む12演目を2時間半にわたり熱演。チケットは完売し、3万5000人が来場した。
▽3月10~12日 宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで開催されたアイスショー「羽生結弦 notte stellata」で座長を務める。
▽3月30日~4月9日 大阪、岩手、神奈川でのアイスショー「スターズ・オン・アイス」に出演。
▽5月26日~6月25日 千葉、宮城、新潟、兵庫でのアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」に出演。
◆最強開運日 暦の上で、新たなことを始めるのに最適とされる「天赦日(てんしゃにち)」と、喜びが1万倍になるという「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」が重なる日。引っ越しや新しい財布を買うなどの決断もよいとされる。今年は8月4日で最後。来年は1月1日、3月15日、7月29日、12月26日の4日。
◆羽生 結弦(はにゅう・ゆづる)1994年12月7日、仙台市生まれ。28歳。東北高出。2014年ソチ五輪で日本男子初のフィギュア金メダル。18年平昌五輪で男子66年ぶりの連覇を達成。世界選手権は14、17年に優勝。13~16年にGPファイナル4連覇。20年2月の四大陸選手権で、シニアとジュニアの全主要国際大会を制するスーパースラムを男子で初めて成し遂げた。22年北京五輪では、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑んだ。22年7月にプロ転向。