卓球女子で五輪2大会連続メダリストの福原愛さん(34)が客員准教授を務める青森大は28日、元夫でリオ五輪台湾代表の江宏傑氏(34)が、長男の引き渡しを求める会見を27日に開いたことを受け、現時点で活動予定に変更がないことを明らかにした。広報担当が取材に応じ、「意見がかなり食い違っており、詳しい情報を把握してからでなければ見解は示せないと考えています」と語った。今後の推移を見て福原さんに直接話を聞く可能性もあるという。
福原さんは21年に母校の青森山田中・高の系列にあたる青森大の客員准教授に就任した。初講義は今年6月。競技人生や4度の五輪の経験に基づく講義は「大変好評でした。青森大としてはスポーツを頑張ってる学生さんも多い。メダリストの言葉は大変響いたと思います」。第2弾も年度内の実現を目指しており「日程調整がうまくいけばなるべく早い段階で、と考えています」と説明した。
江氏は27日の会見で福原さんが台湾から日本に連れて行った長男について、東京家裁から江氏側に引き渡す決定が出されたことを明かし、「早く息子に会いたい」と訴えた。一方、福原さんは代理人弁護士が声明を発表。江氏に対し「日本国内の司法の手続きは未確定」と反論している。