函館が開幕した6月上旬から約1か月半。今週から栗東で調教に騎乗しています。北海道も例年より暑いという話でしたが、やはり暑さのレベルが違いました。照りつける太陽の光は“痛さ”すら感じるもの。とはいえ、これからは栗東をベースに夏を過ごす予定ですから、調教に積極的に騎乗しつつ、徐々に体を慣らしていくしかありません。
週末は新潟中心となる予定ですが、今週は北海道に戻ります。クイーンSのイズジョーノキセキに騎乗するためです。春2戦はいずれも持ち味を出せないままに2ケタ着順。結果的に、今はマイルの距離が忙しかったのかもしれません。ここ2戦の内容や、メンバー唯一の57キロなど条件は楽ではありませんが、今回は期待が大きいんです。
洋芝への適性がありそうなタイプで、距離延長はもちろん歓迎材料。転厩初戦になりますが、陣営から「力は出せる」と聞いています。何より、昨年末の有馬記念で4着に入った地力は、ここなら上位のはずです。うまく内めでためを利かせ、脚を引き出せるか。本来の走りさえできれば、結果は自然とついてくるはずです。(JRA騎手)