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【長野】上田西が8年ぶり3度目の甲子園出場…片平結絆が逆転2ラン「歓声でホームランとわかった」

優勝を決め喜ぶ上田西ナイン(カメラ・岡野 将大)
優勝を決め喜ぶ上田西ナイン(カメラ・岡野 将大)
8回1死二塁、左越えに2ラン本塁打を放ち喜ぶ上田西・片平結絆(右)
8回1死二塁、左越えに2ラン本塁打を放ち喜ぶ上田西・片平結絆(右)

◆第105回全国高校野球選手権記念長野大会▽決勝 上田西7―6松商学園(27日・長野オリンピックスタジアム)

 上田西が7―6で松商学園を下し8年ぶり3度目の甲子園出場を決めた。

 3点をリードされて迎えた8回1死一、二塁、小林遼太郎二塁手(3年)が左越え2点適時二塁打で1点差に迫ると、次打者の片平結絆(ゆうな)三塁手(3年)が甘く入ったスライダーを強振。左越えに大きなアーチを描き逆転に成功した。9回に松商学園は2点を奪い1点差に迫る意地を見せるもあと1点及ばなかった。

 逆転の2ランを放った片平は「打った瞬間芯に当たった感覚はあったが入るとは思わなかった。スタンドやベンチから歓声が聞こえてきてホームランだとわかった」と振り返った。入学時から朝の全体練習が始まる1時間前から主将の室賀公貴一塁手(3年)とバットを振って日々鍛錬してきた。「今日の本塁打は今までやってきたことの成果。甲子園では2勝を目標に全力で戦う」と闘志を燃やした。

 今秋ドラフト候補に挙がる上田西の横山聖哉遊撃手(3年)は1点をリードされた3回1死一塁、初球のスライダーを右翼線にはじき返し同点となる敵失を誘う二塁打を放った。

 同点で迎えた8回1死一、二塁から3番手で登板。最速は149キロを計測するも、1/3を投げ3安打1失点で再び遊撃手に戻った。「最速は1キロ更新したが、打たれては意味がない。抑えたい気持ちが強すぎて打たれてしまった。(甲子園では)チームの勝ちを最優先にしつつも1本出したい」と意気込んだ。

 横山の父・真さん(48)は、中学の頃は背の順で並ぶと前の方で標準体型だったと明かす。高校2年から身長も体重も急成長して、大きくなったという。「(聖哉は)同点となる適時打を打ってくれたし、8回は相手にリードされたが粘り強さで勝ってくれて嬉しい。甲子園ではアーチを見たい」と期待した。

 吉崎琢朗監督(40)は「ベンチを含め今日はよくやってくれた。(片平の)本塁打には正直驚いた。毎朝の練習の成果」とたたえ、「しっかりと準備をして一つでも多く勝たせたい」と意気込んだ。(岡野 将大)

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