Twitter facebook Instagram YouTube

【仙ペン】朝は大谷、夜は早く寝ます 

スポーツ報知

◆JERA セ・リーグ 阪神―巨人(26日・甲子園)

 まるで「枕草子」の冒頭じゃないですか。「朝は大谷、夜は秋広」―。長嶋さんのみずみずしい言葉力に感動した。これ、声に出して読むと気持ちがいいんだから。2023年の夏はこのフレーズとともに思い出すことになるのか。

 いや、もう一つ、お楽しみを忘れちゃいけない。各地で大詰めを迎えている高校野球の地方大会。慶応と横浜の神奈川決勝は、とても暑くて熱かった。そして岩手大会。花巻東の佐々木麟太郎です。

 スーパースター候補には目がないミスター。大谷の直系後輩だって大好物だと思う。「朝は大谷、昼は麟太郎、夜は秋広」。なかなかハードな日程ですが、お体に気をつけながら野球三昧してください。

 そんなわけで高校球児の皆さん。甲子園には魔物ってヤツがすんでいます。気をつけないと巨人みたいになりますよ。ホント、あの6回の(一瞬)逆転劇は何だったんだろう。秋広が凡退した直後に岡本和が同点の二塁打。「長嶋さん、夜は和真です」という心の叫びが聞こえてきた。

 長野の勝ち越し打なんてグリフィンが泣くよ。5月以来の白星をグイッとたぐり寄せてくれたんだ。長野と言えば、巨人時代は問題児だったレンジャーズのガルシアが「本当に仲良くしてくれた」と今でも感謝する男。助っ人のおもてなしは我らが「背番号7」に任せろ…なんて調子に乗っていた自分が恥ずかしい。

 それにしても高梨はどうしちゃったのかな。2か月くらい前に鈴木康が「甲子園にのみ込まれた」と自己申告してたけど、そういう感じでしょうか。

 例の一件。高梨は何一つ悪いことはしていない。でも、ここは敵地中の敵地なんだ。ブーイング上等の覚悟で攻めてほしかった。著書を愛読していた鳥羽シェフは、この期に及んでヒールに徹しているぞ。お前さんだって、右翼スタンドへ向かって中指を立てるくらいの…すいません。残念すぎる負けっぷりに取り乱してしまいました。

 こうなったからには頼むぞ、戸郷。3タテなんて食らったら、夏の野球ライフは一変してしまう。「朝は大谷、昼は麟太郎、夜は巨人を見ると落ち込むので早く寝ます」―。これはこれで健康的な気もする。

巨人

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×