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井上尚弥が4階級制覇 統一王者フルトンに8回TKO勝利…無敗での達成は日本史上初の快挙

5回、右ストレートでフルトンの顔を捉える井上尚弥(カメラ・小林 泰斗)
5回、右ストレートでフルトンの顔を捉える井上尚弥(カメラ・小林 泰斗)

◆プロボクシング ▽WBC、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 統一王者スティーブン・フルトン―同級1位・井上尚弥(25日、東京・有明アリーナ)

 前世界バンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が、WBC、WBO世界スーパーバンタム級統一王者のスティーブン・フルトン(米国)を8回1分14秒、TKOで破り、2冠奪取に成功した。4階級制覇は2018年9月の井岡一翔(志成)以来で、無敗での達成は日本史上初。井上は2012年10月のプロデビュー以来、自身の持つ日本人ボクサーの歴代1位連勝記録を「25」に伸ばした。フルトンは22戦目で初黒星。

 21戦無敗の最強王者が、モンスターの強烈な一撃に沈んだ。7回まで瞬きも許されない展開から迎えた8回。井上の左ボディーストレートを腹に食らい、一瞬、ガードを下げて前のめりになったところを井上の右ストレートがすっ飛んできた。まともに顔面に受けてぐらつくと、立っていることができず、手を突いて踏ん張ろうとしたが、そこに井上の左フックを被弾。もんどり打って大の字でキャンバスに倒れた。最後はレフェリーが試合を止めた。

 ◆井上 尚弥(いのうえ・なおや)1993年4月10日、神奈川・座間市生まれ。30歳。相模原青陵高でアマ7冠など通算75勝(48KO・RSC)6敗。2012年10月にプロデビュー。14年4月に6戦目でWBC世界ライトフライ級王座、同12月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得。18年5月にWBA世界バンタム級王座を獲得し3階級制覇を決めた。19年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ決勝でドネア(フィリピン)を下して優勝。米トップランク社と契約した。20年11月、米ラスベガスでデビュー。22年12月にバンタム級で世界初の4団体統一を果たした。身長165センチの右ボクサーファイター。家族は妻と1男2女。

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