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【星一筆】ねじりハチマキのアツい夏

スポーツ報知
DeNAに勝利し、原辰徳監督(右)に迎えられる秋広優人(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ DeNA2―4巨人(22日・横浜)

 たった4日間の休みとはいえ、心機一転の後半戦開幕。来週からは6連戦(最後は7連戦)が8週も続く。まさにペナントレースの正念場だ。

 その昔、担当チームの首脳から「球宴までは予選リーグ。勝率5割でいい」と聞かされたことがある。決勝リーグ=本当の優勝争いはそこから。5割にはちょい足りないけど、巨人も予選リーグは通過したと思いたい。

 で、その正念場に向かう我らが指揮官の口から、またまたパワーワードが飛び出した。「ねじりハチマキ」。ダメですよ、そこから「お祭り」→「わっしょいベースボール」なんて黒歴史な連想は。原さんが言いたいのはきっと、高い集中力やテンションをキープして酷暑の戦いを乗りきろうってこと。

 球宴前に史上初の「7試合連続1点差負け」を喫した日本ハムの新庄監督は、珍記録達成の日に「チャンスの打席ほど力を抜いてバットの芯に当ててほしい」と、勝負弱い選手たちの奮起を促した。「ねじりハチマキ」とは逆に聞こえそうだけど、実は2人ともフィジカルよりメンタルや集中力の大切さを説いているんだと思う。

 そんなハチマキ必須の決勝リーグ初戦。接戦にはなったが、中盤までどこか物足りなかった。キリッとしてるのは軽快な投球に打席でも執念深い山崎伊くらい。逆に、初のレギュラー暮らしで球宴前から疲れてるように見えた関根の軽快な二塁打と好走塁で追いつかれてしまった。

 そんなモヤモヤを吹き飛ばしてくれたのは、言うまでもなく秋広だ。ごめんなさい。3回のバント失敗ではハチマキどころかフンドシ締め直せって思ってました。神宮の天空砲もすごかったけど、今度は弾丸ライナー。記者席からは一瞬、詰まったようにも見えただけに、改めて202センチのポテンシャルを思い知った。

 秋広もレギュラー初心者。夏場を乗りきるには心身ともに相当なエネルギーが必要でしょう。ミーティングで1曲歌うくらいだからまだまだ余裕あり? とにかく「ねじりハチマキ」で頑張れ!

 まずは初戦快勝で5割復帰にリーチ。きっちり連勝でイーブンに戻し、6連戦×8を4勝2敗ペースなら貯金16か…。そんなアツい夏になりますように。

巨人

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